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｢ちゃんとお礼ゆっとけよ？止血剤なんて、あんな短時間で作れるもんちゃうしな｣
｢エッ！そうなん！？でもあの子、秒で持ってきてたやんな｣
｢あの子ならではやと思うで？しかも俺、あんな手際のええ研究員見たことないし。あんなん医者でも無理やわ｣
｢ああ、あの注射器のやつ？あれなんなん？｣
｢さぁな。後で聞かなきゃね｣
俺の意識のないところで、一体何が行われていたのだろう。
とにかく、俺が助かったのは彼女のおかげらしい。俺はあいつをまだ認めていないし入国させた判断も間違っていると思うが、流石に認めざるをえないだろう。
なんだかんだ言い返してくるのもあの女だけだし、珍しいタイプやなぁと面白がって悪口言ってたけど
あの時足踏まれたんまだ覚えてるで？俺は！ばり痛かってんけどな！
あの夜、青くなった足の指を見て絶句したのを覚えている。いつか痛い目に合わせようと思っていたのに、何故か自分が助けられてしまった。
｢とりあえず！シッマは安静にすること！今日一日はここにいること｣
｢はァ！？ぺ神と！？！？無理無理っ！そんなん無理やー！！！｣
｢なんでや。ええやろがい｣
｢俺の貞操がーー！！！｣
｢…シッマ、ドンマイ｣
.
金髪の男の為に止血剤を作って2日経った。
勝手に実験室と生薬を使った私は案の定上司アニーに罰を下され、今現在掃除の真っ最中である。
研究員が研究室の掃除、なんて私の国では当たり前だったが、この国では清掃員を雇っているというのに。
まあ許可もなく使用した自分も悪いのだが、緊急事態だったので仕方ないだろうと言い返してやりたいところだ。しかし立場上口出しすることも出来ず、素直に掃除を行っていた。
｢Aちゃん、おる？｣
｢！しんぺい神さん｣
｢ちょっといーい？｣
彼はそう言って手招きした。
箒を片手に持つ私を疑問に思っていたが、そこには敢えて口を出さないでくれた。
彼は私を連れ出すと、この研究所から近い病室に向かって歩き出した。
｢シッマが会いたいらしいわ｣
｢………え？｣
私は病室に向かっていた足を止めた。
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叶子(プロフ) - アキさん» そうおっしゃって頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2021年3月2日 19時) (
レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - この作品のknｼﾏさんが好きすぎて更新が本当に楽しみです！とっても面白いです、応援してしています！ (2021年3月1日 19時) (レス) id: 41a4293417 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 方舟さん» いえ私は全く何の関係も知識もないド素人でございます(^^ は！看護学生の方でしたか・・！実際学ばれている方からすれば不自然な点が多々あると思います； なるほど！それは是非お聞きしたいですね。近々お迎えにあがりますのでどうかその際はよろしくお願い致します。 (2021年2月24日 1時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 叶子さん» のんびり、気ままに更新まちまこ (2021年2月23日 21時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
方舟(プロフ) - 続編前から読ませてもらっています。わざわざ薬の成分や、効き方を調べるだなんて…もしや本職だったりします？元（ここ重要）看護学生なのですが、時代相応かはさておき、あるある話等提供はできますので、必要があればお声がけ下さい。 (2021年2月23日 19時) (レス) id: 894a36e101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年2月23日 16時
