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酷く落ち込んでいた様子からは想像つかない程興奮した様子でそう語っているが、それのどこが名案なのだろうか。
｢隣国に逃げてるのになんで潜入しようと思ったんですか｣
｢奴らはワシらが全員死んだと思い込んどる。潜入して、復讐してやりたいんじゃ…！！｣
｢…お気持ちは分かりますけど、私1人でどうこうなる問題じゃないですよ｣
｢……お主本当にどうしちゃったんじゃ？まるで、ワシらと同じ国の人間じゃないみたいじゃ｣
ぎくり、と漫画の中でしかない効果音が鳴るところだった。
彼女の勘が鋭いのか私があまりにも他人事すぎるのか分からないが、どちらにせよ流石にここは彼女に合わせる必要がある。馬車から降ろされる可能性も含め、私は彼女に同調するのが最善だと考えた。
握られている両手を抜き取り、今度は私の手で彼女の両手を包む。ぎゅっと少しだけ力を入れて握り、できる限り目に力を入れて彼女を見据えた。
｢お任せ下さい。絶対、復讐してみせます。おばあちゃんのためにも……！！｣
｢おおやってくれるか。その意気じゃ。……しかし、お主いつからワシのことおばあちゃん呼びになったんじゃ？｣
.
｢Aさん、この書類お願い｣
｢分かりました｣
手渡された書類を受け取り、自席に戻ってクリップを外す。
内容は今月の備品手配の書類で、決算日まであと3日しかないのに今回してくるのは頭がおかしいなと思わず心の声が漏れそうになった。
ところで、私違う世界までなんで同じ仕事してるんだろう。
.
故郷であるマーリエを出て、隣国のナラドカに逃亡した。
そしてナラドカ民として我々国の城勤務の求人に試しで応募すると、この世界が現実でないからかすんなり採用の便りが届いた。
現実での仕事は一般事務、つまり事務全般はある程度こなせるので会計や庶務雑務などは経験値があった。そこは現実で身につけた能力が活かされていて、初日勤務時には周囲に異国の人間だと白い目で見られていたのに今ではベテラン扱いだ。頼りにされるのは嬉しいが、まだ配属して1週間も経っていない。
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あまね(プロフ) - かんけつ？！ (10月29日 12時) (
レス) @page21 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
かす(プロフ) - かこつです！！！めっちゃ好みでコメントさせてもらいました！お身体に気をつけて、更新お待ちしておりますー！！ (8月19日 16時) (レス) id: b1482de086 (このIDを非表示/違反報告)
けんまおし1016(プロフ) - この作品めっちゃ好きですぅぅ!!!!!!!!めっちゃ面白いですぅぅぅぅぅ!!!!もう最高です!神作者様ですね!!!! (2022年12月17日 18時) (レス) @page21 id: 92260459e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - コメント失礼します！めちゃくちゃこの小説好きです！好みドストライクなんですよ！夢主ちゃん残機3かぁ。多分残機0でハッピーエンドになると思うんですが後3回死ぬとなるとどうやって殺されるのかめちゃくちゃ気になります！これからも無理せず更新頑張って下さい！ (2022年8月17日 22時) (レス) @page21 id: 77487c3926 (このIDを非表示/違反報告)
rimu@他力本願寺建設完了！ - コメント失礼します！もう残機が3なのでめっちゃハラハラして見てます！夢主ちゃんガバるなよ〜…。更新頑張ってください！応援してます！ (2022年8月15日 22時) (レス) @page16 id: 251d2d6b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2022年7月31日 15時
