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｢ひ…………、こっっわすぎる…！やだ帰りたい！｣
私は白の研究室を離れ、森に来ている。
最近は錠剤や粉薬、液剤等が主流だが昔は薬草そのままの時代があっただけに薬草を採取しに森に訪れていた。
しかし、昼だというのにどこか薄暗い。
何が出るぞと言わんばかりに雰囲気は悪く、風も冷たい。
早く目当ての薬草を見つけて城に帰らなければ、と進む足を速めた。
｢ええっと…………チドメグサあるかな。夏だからギリ今は無理か…｣
チドメグサとは、止血するための薬草である。
葉の汁を傷口につけると、血が止まるのだ。
それなのに、雑草だ雑草だと言ってなんでもかんでも引き抜いてしまうこのご時世は研究員としてとてもいただけない。
とか思いつつも正真正銘の雑草しか生えていないこの森にげんなりとした。
はあ、と思った矢先足元に驚くべき光景が広がっていた。
｢…………え、待ってヨモギ？え、ドクダミ！？！！アカザも！！｣
生えてる季節ほぼバラバラなのになんで同じタイミングで生えてるの…？と疑問が浮かぶのに、貴重な薬草が生えていることに興奮してそんな疑問は払いのけられてしまった。
わーい！と飛び上がって薬草を採取する。
籠いっぱいに薬草を採取し、満足したところで立ち上がる。
___と、自分の数メートル先で雑草の擦れる音がした。
どくん、と一層心臓が大きく高鳴る。
山賊か___と思うもののこんな平和な国でそれは無いに等しい。それでも無きにしも非ずなので、警戒して息を潜めると、はあっと息が絶え絶えな吐息が聞こえた。
まさにそれは病人の声。数年薬品関係に務める私の耳は、流石にそれを理解する。
敵かもしれない。でも、これは流石に放っておけないレベルの病人である。
数メートル先の人間を求めて足早に歩くと、木にぐったりともたれかかっている男性を発見した。
すぐに彼に駆け寄って、大丈夫ですかと声をかける。
彼の腕には矢が刺さっており、多量の血が腕を伝っていた。
よく見ると足や逆腕にも沢山切り傷があり、傷口は紫に変色している。
｢…………っ、毒か｣
推測だと、この矢には毒が塗られている。
即効性の毒だともう息絶えてもおかしくはないのだが、この様子だと遅効性なのだろう。
良かった、間に合って。
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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (
レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm｢あ｣ 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです！！ありがとうございます！めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ！！！頑張ります！！！ (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます！頑張ります！！！ (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚
| 作成日時：2021年1月31日 9時
