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発表会も終盤になりかけていた。
私達の発表は最後の方で、正直聞いてはいるが物凄く眠い。
私たちの前の発表が終了した所で、アナウンスが次はO国の発表ですと告げる。

よし、と立ち上がって論文を手に持つと、その途端に、そこにいたほぼ全員が睨むようにして私を見た。びくっと止まった私を笑ったり、中には眠る人もいる。
ありえない、男女差別とはここまでなものなのか。
隣に座っている菊さんも、居心地が悪いのかどこか不機嫌を隠せていない。

もうどうにでもなれ!という思いで、論文の最初の言葉を口にした。





私の論文発表が終了した。
勿論拍手はない。

と、思いきや、先程話しかけてくれた左隣の男性たちが2つ拍手を送ってくれる。
そういえば、発表中真摯に聞いてくれたのは彼らだけだった。
良い人すぎる!聞いてくれてありがとう!!
最後のありがとうございました、は彼らに込めて贈った。








「いや〜、収穫しかなかったな?」
「そうですか?当たり前すぎて聞くの辛かったんですがねえ」
「ちゃうちゃう、ジジイやなくてあの女の子のことや」



帰り道、馬車に揺られながら彼はそう言った。
論文発表会は、割とスムーズに終了した。
これは敵国に自分たちの医療の情報を公開するも同然なので、発表せずに情報収集の為参加していた。


確かに彼女の論文は素晴らしかった。

研究に研究を積み重ね、まるでその結果を当たり前のように前提として話す。
レベルが高度すぎて途中内容の理解に苦しんだが、歳を重ねてもあのレベルの内容しか話せない中年の研究者共よりタメになるものばかりだった。
しかし、だというのに彼らは話すらまともに聞いていなかった。
彼女よりレベルが一段と下であるのに何故話を聞かないのか。性別を気にしているのであれば、自分の論文内容の薄っぺらさに気付いた方がいい。

目の前でそう言ってやりたかったね、正直!



「ま、ゾムが言ってた女の子。人はともかく、あの国だってことは間違い無さそうだね」
「ああ、助けてもらったっていう…」
「距離も近いし、あの発表会で医療が発達してそうなのはあそこだけ。こりゃ帰って報告だな〜」



ふふふん、としんぺい神さんはこれ程までになくご機嫌の様子だった。

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宇琉夜ハル(プロフ) - 後 side ほしいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 後名前がわかったら zm「あ」 見たいなん欲しいです (2021年4月30日 19時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 出来れば夢主のセリフ『』こうしてください 時間があればでいいんで (2021年4月30日 18時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 晴さん» それは良かったです!!ありがとうございます!めちゃくちゃ遅れましたが見てますよ!!!頑張ります!!! (2021年2月21日 20時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)
叶子(プロフ) - 通りすがりの亀さん» 最初はその予定でしたが、主人公が後悔することのないようにヘイトを向けさせて上層部をクズに仕立てあげました(^^ ありがとうございます!頑張ります!!! (2021年2月20日 21時) (レス) id: 9eb6eeed7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月31日 9時

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