色々詰め込んだ短編集！文スト

文豪たちで王様ゲーム！3 ページ26

さあ、改めて…

『王様だーれだ！』


乱歩「僕だね！」

あっ、探偵社の名探偵！

乱歩「じゃあ…9番と10番は駄菓子屋に行ってお菓子を買ってきて、カメラで実況しながらその様子を僕達が観る！」

それ私情挟まってないか？

芥川「僕が9番だ…」

太宰「芥川くんか。10番は誰だい？」

誰も何も言わない。

暫くして

敦「……………………………………僕です(ボソッ)」


人虎くん聞き取れないくらい小さい声だ。

芥川「なっ！貴様、どういうつもりだ！」

敦「はあ？芥川が9番引いたのが悪いんだろ！」

『はーい！じゃあはじめてのおつかい頑張って！』

私はカメラを人虎に押し付けて無理やり外に放り出した。ここから駄菓子屋までは5分程度だ。わたしたちはその様子を映像で見守る

敦「……なんか喋れよ」

芥川「…貴様と話す理由などない。」

敦「………」

芥川「………」


あいつらマジか。駄菓子を買って帰路に着いてる

『…なんか見てる方が詰まんないんだけど。』


樋口「芥川先輩！頑張って下さい…！」

…可愛い後輩が応援してんだからなんか喋れよ！

暫くして人虎が喋り出した。さっき太宰さんがメールでなにか喋ってと送ってたから多分そのせいだろう。

私も芥川に『太宰さんも見てるよ。なんか喋って』とメールを送る。確認した芥川。

敦「…天気が良いな」

芥川「あぁ。そうだな」

「「………」」

芥川「何か好きな食べ物はあるか」

敦「…茶漬け」

芥川「…そうか」


敦「お前は？」

芥川「これといったものは無い」

敦「強いて言うなら！！」

芥川「…無花果」

「「…………」」

「「おい……なんでもない」」←はもった

お互いに頑張っているのは伝わってくる。街中で今は両者とも戦ったらまずいということを理解しているから大人しい。

『お互い好きなのに素直になれないカップルみたいだね』

太宰「ギクシャクした感じがね」

『あなたのことを愛してる！でも、どうしても冷たくしてしまうのよ！あぁ、素直になれたなら！
次回の『女の闘い』ではついにツンデレ芥川の過去が暴かれる！？………的な？』

太宰「…どこの昼ドラの次回予告だい…なんか予想以上にドロドロの展開になりそうだけど」

与謝野「…少し面白そうじゃないか」

『まあ、あの二人はツンデレとこじゃなくて純粋に憎みあってますけどね。デレの要素もない。』

こうして2人は無事にお使いを遂行した。

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