色々詰め込んだ短編集！文スト

リクエスト ページ28

―さて、かぐや姫はすくすく育ちとても美しい娘になりました。そう、お花を眺めてはうふふと笑うおしとやかな女の子に。

『よし、おばあさん！山の上まで競走だ！負けたらペナルティ腕立て100回！』

おばあさん「唐突に！？」


『おじいさん、竹を切りに行くの手伝いましょう』

おじいさん「ああ、済まないな」

おばあさん「なんでおじいさんには礼儀正しいのに私にはそんな態度なのかい！？…というか、おしとやかな女の子って言うより、只の金太郎…『強制的に黙りたいか』…」

ーおい、小娘真面目にやれ。ごほん、そんな美しいかぐや姫に何人もの若者が求婚してきました


ナレーションは国木田にかわる。

ー沢山の若者が求婚しますが、かぐや姫は興味を示しません。

『ワタクシに求婚！？いい度胸してんな！ワタクシ、弱い人に興味がありませんの。帰っていただけますか？おほほほほほほほほほほほ！！』

敦「え…性格悪っ」

ーそんな中、5人の若者が立候補してきました
1人目は中原中也という男。2人目は谷崎潤一郎という男。他には宮沢賢治、太宰治、フョードル・ドストエフ……な、何故やつがここに！？

中也「手前に惚れた。どうか俺と結婚してくれ」

真面目に役をこなす中也。イケメンだ

『あらヤダイケメン』


谷崎「…そ、そ、その、ボクと、結婚してください…！」

『照れてます？』

役とわかっていても照れている。ちょっと可愛い
観客席ではナオミが連写している。

賢治「わあ、かぐや姫さん綺麗です！僕と結婚してください！」

純粋なおめめで求婚する。

『よし採用』

あのおばあさんに育てられたかぐや姫、当然の如くロリコン、ショタコンになっている

おじいさん「…劇が進まないからダメだ。」

太宰「睡蓮の如く美しいお嬢さん。私と一緒に心中を…！」

この流れ、もはやネタである

『言うと思った』

ドスト「かぐや姫、よろしければ僕とお付き合いしませんか？」

ニッコリと笑って言うドストエフスキー。

『取り敢えず言わせてください。どうしてここに居るんですか』

ドスト「美しいと噂のかぐや姫を一目見ようと思いやって来ました。」

『いや、劇の話じゃなくて』


ーかぐや姫は5人にそれぞれ宝物を持ってきたものと結婚すると伝えました。ちなみにどれも伝説級。

中也「手前、見かけによらず鬼畜だな…」

『無理なら退場して頂いて構いません』

こうして5人の求婚者は宝物を探す旅に出ました

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