ツンデレ...？な彼女の日常

歓迎会の時間 ページ5

Aside

E組に入ってから２日がたった

この険しい道を通るのはまだ慣れないな…

たまに転けそうになるもの

ま、体力は人より少しあるから大丈夫だけど

走ったりしたらちょっとヤバイよね〜

それにしても……今日は誰も見ないな

なんて、考え事していると後ろからドンッと衝撃が来た

ゆき「わっ！！」

この声は…ゆきか

A「...」

ゆき「えー、ちょっとはびっくりしてよ〜！」

A「びっくりするも何もどこに驚く要素があるの？」

だって、後ろから誰か来てるの分かってたし

ゆき「うぐっ...」

何その声

変な声

思わず笑ってしまいそうになった

ゆき「一緒に行こっ！」

はぁ！？

A「なんで？1人でいけば？」

ゆき「私が行きたいから行くのー！」

何それ、強引すぎでしょ

A「は？」

ゆき「てか、なんで今日誰も坂登ってないんだろ？」

あ、ゆきも思ってたんだ

A「だよね...」

周りを見渡しても私たち以外登ってない

ゆき「まさか！遅刻！？」

この人バカでしょ

そんなわけないでしょ

A「そんなはずないでしょ。だっt」

私の言葉を遮るように言い出した

ゆき「よーし！走るよ！！」

A「えっ？ちょ、ちょっと...！」

私の手をゆきは掴み走り出した

ゆき「よっし！着いたー！！
ってあれ！？」

この距離を走って息切れひとつしないなんて

A「ハァ...あんたって、化け物なの？」

ゆき「これだけで息切れするなんて、ちゃんと運動してるの？」

ゆきにバカにされてるようで腹が立つ

どうせ私は運動しても体力つきませんよ

口には出さないが心のなかで文句を言う

A「化け物ね」

ゆき「よーしっ！あとちょっとだ教室まで走るぞ〜！」

A「はぁっ？も、もういいでs」

また手を掴まれて走り出す

も、もー嫌だ

ゆき「おはよーござーいまーす！
遅れてすいませんでした！！ってあれ？」

A「...」

し、死ぬ……

ゆき「大丈夫！？Aちゃ！」

A「...ッのこのバカ体力！」

ゆき「ガーン」

なにが、ガーンよ

漫画じゃないんだから

走りすぎて過呼吸になってしまった

みんな「「「「「...」」」」」

少し落ち着き、やっと冷静になれた

あれ？みんなは？

ゆき「ってなにこれ！？」

みんな「「「「「いや、気づくの遅すぎだろっ！」」」」」」

いや、私も気づいてなかった……
ゆきと一緒とか人生最大の屈辱

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