第3話 ページ4
Shu「A、逃げないで。」
『っ....』
Domからのコマンド
常の欲望を満たせていなかった俺にはたった一言だけでもだいぶ響く
指先のひとつも動かせずに
後ろから近づく気配に意識を向ける
Luca「Aが嫌がることはしたくないけど、他のDomの所に行くのは許さないよ。」
背後に来たLucaが俺の腕を掴んで優しく自らの方向へ身体を向けさせる
近くに感じるDomの匂い それだけで頭がおかしくなりそうだ
Shu「Aは昔から、匂いに敏感だからね。今も辛いでしょ？簡単なPrayでもだいぶ紛れるだろうから、、お願い。ひとまずでもいい、僕らを選んで。」
Shuが眉を下げながら俺の頬に手を当てて懇願するように小さく言った
コマンドで従わせればいいのに、それをしないのは
彼らの優しさ
『...迷惑かけてごめん。今だけ、、俺のパートナーになってくれるか？』
Shu/Luca「もちろん。/！」
俺の返事を聞くなり嬉しそうに笑う2人
LucaとShuがベッドの脇に腰掛けたのを見て
俺はその前に立つ
Shu「とりあえず、A。Safe wordはどうする？」
『Safe word？？』
Luca「うん、いつもPrayする時に決めてるでしょ？」
『いや、決めたことないけど。』
Shu/Luca「は、？」
LucaとShuがぽかんと口を開けて止まってしまった
そんなことないでしょ!?
Prayする前にパートナーと決めるものだよ!?
と、ありえない。とでも言うような声で言ってくるが
本当に俺はそんなもの決めたことがなかった
Prayとは、
SubがDomにお願いするものだから
Domの言うことは絶対で、それに逆らうことは出来ない
Domを満足させることでSubにも幸福が産まれると
そう教わって育って
俺の認識は未だにそれと変わらない
俺にとってのPrayはそういうものだと
2人に説明すると、何故か2人とも怒っているのか
その目にはGlareが少し滲んでいた
Glareに当てられた身体は自然と震えてしまう
それに気付いたのか2人はGlareを引っ込めて
俺の手を握り謝ってきた
それすらも俺にとっては異様だった
Domを前にして怯えたらいつも殴られていたから
『ごめん、すぐ収まるから...。ごめんなさい、ごめんなさい..』
口癖のように自然と出てくる謝罪の言葉に
自分でもだいぶ滑稽だなと思う
そんな俺を2人は何も言わずに抱き締めてくれた
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ぬん(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！！そう言って貰えるととても嬉しいです😭頑張ります👍 (2022年12月16日 18時) (
レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 尊すぎます…最高のお話をありがとうございます！！更新待ってます💕お体に気をつけて頑張って下さい💪 (2022年12月11日 20時) (レス) id: 2bf99fc7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 鈴さん» 編集した時に変わってしまったようで気付くのが遅くなってしまいました、、。教えて下さりありがとうございます！ (2022年12月7日 10時) (レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ。 (2022年12月7日 10時) (レス) id: a9e4aaefa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬん | 作成日時：2022年12月5日 1時
