第2話 ページ3
『ん...。』
目を開けると見慣れない天井
ふかふかの布団に寝転がる自分
自分がどういう状況なのか分からず開いた目をそのままに硬直する
Shu「A、大丈夫?」
Luca「A!」
ひょこっと俺の視界に映り込んできた人物に見覚えどころでは無いレベルに覚えがあった
『Shu、Luca、なんで、。』
身体のだるさはあるものの
何とか上半身を持ち上げる
Shu「街を歩いてたら君を見つけたんだ。とつぜん倒れちゃったから、この家に連れてきたんだよ。」
よりによって、こいつらに見つかるとは思ってなかった
折角離れることが出来たのに
何を話せばいいのか分からずに布団を握りしめたまま俯いてしまう
Luca「A、身体は大丈夫なの...??」
言われてみれば意識を失う前のだるさが少し楽になっている
苦しさはあるものの、意識が朦朧とする程ではなかった
『Shu、何かした?』
Shu「うん、ちょっとね。楽になっているでしょ?」
『うん...、だけど、大丈夫。
その術使ってる間はShuにも負担あるんだろ。
迷惑かけた俺が言うのもあれだけど、自分のことは自分で何とかするから...。』
昔、俺が同じような発作に悩まされた時
Shuが同じように術を使ってくれたことがあるけど
その後Shuが高熱を出してしまったのを覚えている
ベッドから降りようと動いたところでShuに腕を掴まれた
その手は結構な力で握られていて少し顔を顰めてしまう
Shu「それって、Domに慰めてもらうって事?Aには、パートナー居ないよね?」
『居ないけど、、。そこら辺探せば見つかるから』
Luca「駄目だよ、A。それはダメだ。
そこら辺の奴でいいなら、俺達を選んでよ。」
Lucaの瞳が獣の色を含んだものに変わる
Shuも掴んでいる腕の力が少しずつ強くなる
流される訳には行かない
折角離れたのに、ここでまたこいつらに甘えてしまったら俺はもう戻れない
『ダメなんだよ、俺はお前たちとはっ...!』
掴まれてる腕を振り払い
ドアノブに触れようとしたその瞬間
Luca/Shu「「Stop」」
『!?』
後ろから聞こえた2人の低い声に
俺は動けなくなってしまった
398人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぬん(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます!!そう言って貰えるととても嬉しいです😭頑張ります👍 (2022年12月16日 18時) (レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 尊すぎます…最高のお話をありがとうございます!!更新待ってます💕お体に気をつけて頑張って下さい💪 (2022年12月11日 20時) (レス) id: 2bf99fc7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 鈴さん» 編集した時に変わってしまったようで気付くのが遅くなってしまいました、、。教えて下さりありがとうございます! (2022年12月7日 10時) (レス) id: ad01183839 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ。 (2022年12月7日 10時) (レス) id: a9e4aaefa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぬん | 作成日時:2022年12月5日 1時