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3ｰ1地獄の始まり ページ3
私は声がする方にゆっくりと振り返った
優奈ちゃんだ。さっきまでの楽しい気分は消え去り、代わりに奈落に突き落とされたような絶望が
私を襲った…
でも表情に出したら…そう思い必死に笑顔を作り彼女に
A｢優奈ちゃん！なぁに？｣
結構演技っぽく返事をしてしまい、しまったと後悔した時には彼女の口は言葉を発していて
優奈｢ちょっと内緒のお話したいんだよね〜｣
…私にはわかる。笑顔の奥にある暗さが、『内緒のお話』これを言われたら…
A｢内緒ね！じゃあ屋上でいい？｣
優奈｢いいよ〜Aちゃん行こ♪｣
この会話をする…
私は彼女とその取り巻きの女子2人に連れられて屋上に足を運んだ
優奈｢あのさぁ…｣
とても低い声､暗い表情…怒りの表情だ。でも逃げれない､逃げたらもっとひどいことされる
優奈｢あんなに演技みたいにしてたらバレるでしょう？！｣
声を張り上げ､目を見開き､私の胸ぐらを掴む､これの何が楽しいんだろ…
A｢ご…めん…｣
取り巻き｢本当に迷惑なんですけどぉ〜｣
迷惑なのはこっちだが…そう思っていると彼女の口元がニヤリと歪んだ
優奈｢今日はね…いいもの持ってきたの｣
彼女が楽しそうに笑う。やばい…この笑顔の時は
危険だ。
その時､屋上に繋がる階段がある扉を勢いよく開けた人物が
私は認識できなかった
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作者名：莉奈 | 作成日時：2019年9月17日 10時
