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景光「でも、全てはこの国を守るためだからな。」
『…なるほど。スーツ姿カッコイイなぁ…』
ボソッと、呟くとニヤニヤしたようにこっちを見た。
研二「あれ?もしかしてこれ両想い?」
航「甘酸っぱいなぁ!」
『そ、そんなんじゃないですよ。恋愛感情なんてないです。』
景光「そうか。残念だな」
ざわざわしている彼らを放っておいて私は降谷さんのことを見ていた。
(…降谷零。それがあなたの名前なんですね。
ごめんなさい。降谷さん、ずるい方法で知ってしまいました。)
きっと、彼の名前も国家機密に比例するほどのものなのだろう。
ならば、目覚めた時は知らないフリをした方がいい。
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莫大な量の書類を終わせればもう0時を過ぎていた。
零「…ふぅ。やっとだ…」
風見「降谷さん。もう今日はお帰りください。家でゆっくりと…」
零「…あぁ、今日ばかりはそうさせてもらうよ。」
見慣れた道をRX-7は走っていた。
ハロ「アンアンっ!」
ハロは、降谷さんでなく
『…私?』
確かに、私の方を見て鳴いていたのだ。
零「ハロ?そこに何かいるのか?」
ハロ「クゥーン?」
零「さて、散歩行くぞハロ」
ハロ「アンっ!」
零「なぁ、ハロ。Aさんが刺されてしまったんだ…。」
ハロ「アゥ?」
零「…僕が救えたはずなのに。救えなかった…。」
降谷さんは自分の手を強く、強く握りしめていた。
(…降谷さんのせいじゃないのに…
降谷さんは正義感が強いんだ。だからこんなに頑張れるんだ…)
ハロ「クゥーン、」
零「…ごめんな。ハロ、今日は走る気分じゃないんだ。」
陣平「…ここまで落ち込むなんて、珍しいな。」
『え?』
航「言われてみれば確かにそうだな。Aちゃんのことが相当気になってるらしい。」
『ぅ…ぅん?』
安室邸に帰ると、ハロの足を洗った安室さんはパソコンを開いていた。
零「…明日は組織か。」
降谷さんのパソコンの画面を開けばそれは4人の写真。
降谷さんが悲しそうな目をしていた。
『…ハロ。今降谷さんを支えられるのはハロだけだからね。頑張るんだよ。』
撫で撫ですれば、ハロは嬉しそうにしていた。
降谷さんって、寝る前いつも脱ぐんだよな。
明美「きゃあっ」
と、明美ちゃんは目を隠している。
研二「あれ?Aちゃんは慣れてるんだっけ」
『まぁ。あれは慣れますよね。』
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キャラメル(プロフ) - 17話、『Are you a handkerchief?』だと「あなたはハンカチですか?」という意味になっちゃいますよ笑「これはあなたのハンカチですか?」なら、『Is this your handkerchief?』だと思います。 (2020年5月26日 19時) (レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
megusnana(プロフ) - 伊達さんは航ですよ (2020年5月23日 16時) (レス) id: e70fd21919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - これってオチ誰になんるんですか? (2020年5月11日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
Young - 世良ちゃんは真純ですよー!! (2020年5月4日 3時) (レス) id: 1bf9a5d2d3 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 22話最後の怖 (2020年3月29日 19時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいる | 作成日時:2020年3月22日 2時