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あの後、普通にお風呂に入り普通にベッドに入った私たち。
安室さんはかなり疲れたのか、眠ってしまっていた。
(…ここでの生活、短かったなぁ…。だけど、楽しかった。)
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朝起きて、何やら暖かいものに包まれている感覚があった。
まだ寝ぼけていた私は、その暖かいものを抱きしめた。
そのまま、また眠りに入っていった。
透「ん!……さ…!………ん!!…さん!!Aさん!!」
『…ん、なぁに……』
目を擦りながら起きると目の前に褐色の肌が見えた。
ザザザッと、離れた。
「おい、それ以上行くと」
ゴンッと、鈍い音がした。
『…ったぁ…い。』
鈍い音したもんなぁ…。
そりゃあ痛いよねぇ。
と、私は当たったところを摩った。
透「大丈夫ですか!?」
と、安室さんは物凄い力で私を引き寄せて当たった所を見た。
(…ぇ、あ。)
安室さんの甘い石鹸の匂いと胸板の厚さで私は頭がクラクラした。
(待って、これ以上は)
と。私は安室さんをグググッと、遠ざけた。
透「ど、どうされました?」
そう言って、安室さんはハッとしたような顔になった。
私の顔は茹でタコみたいに耳まで真っ赤になっていた。
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降谷side
「…ん。」
朝起きれば、何かを抱きしめている感覚があった。
目を開けて、確認をした。
(…なぜ!?)
まるで恋人のように抱き合って寝ていた。
その時、Tシャツの隙間から谷間が見えたのは許して欲しい。
(…これはまずい。)
そう思った僕は彼女を起こそうとした。
透「ん!……さ…!………ん!!…さん!!Aさん!!」
『…ん、なぁに……』
彼女は目を開けるや否やザザザッと、離れていった。
零「おい、それ以上行くと」
注意したその時だった。
ゴンッと、鈍い音がした。
『…ったぁ…い。』
鈍い音したな…、大丈夫なのか?
目の前の彼女は当たった所を摩っていた。
透「大丈夫ですか!?」
と、咄嗟に抱き寄せて当たった所を摩ってしまった。
(……あ。)
同じシャンプーを使ってるはずなのになぜか、甘ったるい匂いがした。
それに、柔らかいものが当たっている感覚があった。
すると彼女はグググッと、僕を離した。
透「ど、どうされました?」
そう聞いてハッとした。
彼女の顔もみみも茹でタコみたいに真っ赤になっていた。
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キャラメル(プロフ) - 17話、『Are you a handkerchief?』だと「あなたはハンカチですか?」という意味になっちゃいますよ笑「これはあなたのハンカチですか?」なら、『Is this your handkerchief?』だと思います。 (2020年5月26日 19時) (レス) id: b8ac5a9a04 (このIDを非表示/違反報告)
megusnana(プロフ) - 伊達さんは航ですよ (2020年5月23日 16時) (レス) id: e70fd21919 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - これってオチ誰になんるんですか? (2020年5月11日 13時) (レス) id: 203b0c7d28 (このIDを非表示/違反報告)
Young - 世良ちゃんは真純ですよー!! (2020年5月4日 3時) (レス) id: 1bf9a5d2d3 (このIDを非表示/違反報告)
絵理奈(プロフ) - 22話最後の怖 (2020年3月29日 19時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいる | 作成日時:2020年3月22日 2時