和葉の姉は自由気ままな人。【名探偵コナン】

＃１６ ページ17

光彦「灰原さん、メールですか？」

歩美「誰から？」

元太「コナンからじゃねーか？」

哀「いや、ただの広告メールよ。」



広告メール？なわけない。

覚悟は決まった？？？なんて……。




博士「あ、哀くん！？どこに行くんじゃ？」

哀「トイレよ。風邪薬も飲むからちょっと長いかも」

蘭「じゃあ私、哀ちゃんに付き添うよ！」

園子「放っときなよ！ウザがられるだけだって」

『…私が行ってくるよ。蘭ちゃん達は座ってて？』

蘭「…お願いします、」




しばらく繋いでた手をグーパーグーパーと、繰り返す。

相当な力だったな。


心配事…なんだ。

何かに怯えている？



【覚悟は決まった？？？】



…vermouthっていう人から逃げてる？



『あら！？哀ちゃーん！？』



しばらく探していると、メールの受信音。



《私は大丈夫だから、心配しないで》



…いやぁ。無理な願いでしょう…。



.

.

.

.




『…ん？』


一等席に向かう途中、凄まじい顔をしながら逃げる人達とすれ違った。


「火事だぁ！！」

「逃げてぇ！！」




火事ぃ…？？

火事ならもっと煙は黒ずんでいるはず。



…これは、作られた煙。



ハンカチで口を覆って、そのまま突き進むことにした。




「さすが、ヘル・エンジェルの娘さんだよく似てらっしゃる。

初めまして。バーボン…。これが僕のコードネームです。」



…コードネーム？


しかも、バーボンって。またお酒。

ベルモットもお酒。








ひょっとして！！








お酒が大好きな人達の集まり？

そしたらなんで哀ちゃんなんかにメールが…。


安室さんもいるみたいだし。





バレないようにしゃがんで、話をそのまま聞いている。


「バーボン、このコードネーム聞き覚えありませんか？
君の両親や姉とはあったことがあるんですが…」

「えぇ。知ってるわよ。お姉ちゃんの恋人の諸星大とライバル関係にあった組織の一員。
お姉ちゃんの話だとお互い毛嫌いしてたらしいけど」

「えぇ。僕の睨んだとおりあの男はFBIの犬でね。組織を裏切ったあと殺されたって言うのがどうにも信じ難くて、あの男に変装し、あの男の関係者の周りをしばらくうろついて反応を見ていたんです。」

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