目覚まし時計 ページ3
「悠馬君、キスして」
「いいよ、Aは甘えん坊さんだね」
そう言って野坂君の顔がドアップになった。当たっている髪がくすぐったい。
そのまま、野坂君に食べられてしまうところで。
ジリリリリリリッ
運悪く、目を覚ました。
私は怒りで無言のまま目覚まし時計をぶん投げた。目覚まし時計は壁に当たり、鈍い音が聞こえたが...気にしないでおこ、うん。気にしなぁい。
とにかく私と野坂君だけの特別な時間を邪魔したら、生きて帰れないことはもう、おわかりいただけただろう。それほど、私はこの時間が好きなのである。
そしてかなり運が悪いのか。もう夜が明けていた。当分は寝れないだろうと、落ち込むA。早く夜が来てほしい。...そうだ、タオル運ばないと。マネージャーも頑張らないとな。
そう思い、服を脱ぎ、ジャージをして廊下を走る。今は人がいないので注意も受けないだろう。
「早く外行かないとね...」
外へ行き、洗濯物のタオルを畳んで、急いで運ぶ。朝練始まる前にやっておかなければいけないのでこれは時間との戦いだ。階段を降りようとしたところで、
「えっ!!ちょっ...きゃぁぁっ!!」
「うわぁっ!!」
見事に階段から転び、タオルが宙に舞う。しかも人いたらしい。体からして選手であることをには間違いない。マネージャーをかばって、怪我をして試合に出られないなんて、そんなことは絶対に悔しいと思うし、私としても嫌だ。
「ごっごめんなさいっ!!って...一星君?」
「Aさん、大丈夫ですか...?」
私を助けてくれたのは一星君だったようだ。
立ち上がり、怪我はない?と言うと一星君はありませんよ、無事で良かったです。と笑って言った。
...良かった。そう思い、手を差し伸べて起こして上げると。
「うわぁっ」
と、バランスを崩し、またこけた。そして一星君は足をかばったのをAは見逃さなかった。
あ、...これはダメなやつじゃんか…何で言わなかったのかな…一星君。
「足、見せて」
気づけばそう言っていた。...私、何か悪いものでも体に入ったかな。
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作者名:ぷちくわ | 作成日時:2019年8月18日 21時