夢の中の君は〈野坂悠馬〉 (ページ1)

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プロローグページ1

ーーこれは私の楽園。
全てが思い通りの世界だ。あ、あの人はーーー、

「A、朝だよ。起きて?」

『悠馬く…』

ガバッ

夢が…もう終わった、か。私は目を覚ました。…最悪だ。あぁ、目が覚めたか。
野坂君は…もう朝練かなぁ。私はマネージャー兼選手だから、早く行かなくちゃな。
だるい体を起こし、支度をしようとして、気づいた。

ドアが、あ、…開いてる?!しかもいるのはの、野坂君?!
．．．死んでもいいやぁ．．．。現実の君はレアだからね。

「おはよ、A。」

いつもの無機質な瞳と声で彼は言った。

「最近凄い寝てるね、．．．寝不足なのかい?」

「いや．．．違う。」

私が寝るのは君のせいだよ。こんな私は．．．独占欲が強いというか。凄い嫌われそ←
なんか現実に戻るのが悲しい。ずっと思い通りの世界にいたい。そんな想いは叶うはずないのにね。
…誰か、暖めてほしい。愛されたいよ…。

「ねぇ、ハグしてよ」

「いいよ」

…いいの?
野坂君があっさりとＯＫして抱きしめてくれた。人の体温は夢の中とは違い、暖かい。匂いもする。
暖かかったら、匂いがあったら。この現実限定の温もりを夢の中で感じられるなら、

ずっと夢の中でいいのに。

今日も私は、夢へ落ちていく。

ー野坂視点ー

コンコンッッ

ガチャ

「A…、起きてる?」

僕は今、彼女の部屋にいる。朝練がそろそろ始まるので、起こしに来たのだ。
実はと言うと、僕は彼女が好きだ。でもその気持ちはいつになったら伝わるのだろうか．．．。
しばらくすると、Aの寝言が聞こえて来た。

「ゆ、．．．悠馬．．．君．。」

「．．．!!」

普段は「野坂君」なのに。一体どんな夢を見ているんだ、と手で頭を抑えた。
そう言えば最近、彼女が寝ることが多くなった気がする。．．．何か関係があるのかな。

「僕は．．．ここだよ、A。」

夢の中の僕は本物じゃない。偽物なんだ。
早くーーーー、戻ってきて?そんなの偽りの世界だよ?．．．目を覚まして。

そう思いながら、今日も僕は君を起こす。

．．．戻ってきてーーーー、と。

まじもんのスランプだぁ…
駄目作になりそうです…消そうかなぁ．．．。
とにかく続けてほしい方はコメント下さいね。