赤い人と私【レッド】Second

31日目 ページ11

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あれから一時間が経過した
しかしバトルツリーの迎えは一向に来る気配はなくレッドは待つのに飽きセンターのバトルフィールドで特訓を始めてしまった

「…遅くない？」
「…はぁまったくあの人は…」

心当たりがあるらしくグリーンは深いため息を吐く

「待っててもしょうがない。こっちが迎えに行くぞ」
「どこにいるか分かるの？」
「検討はついてる。おいレッド行くぞ！」

・・・・

「ここって…日輪の祭壇？」
「あぁ歴史的に有名だからあの人もいるはず…っといたいた」

長い長い道のりを辿り、これまた長い長い階段を上ると見えてきたのは太陽を模したマークが特徴の大きな祭壇
そしてその中心部に長袖の黒コートを身に着けた金髪ロングの女性

「シロナさん！迎え役なのに何やってんですか！」
「あら？来ちゃったのね、せっかくこの歴史を感じていたのに…」
「こんなことだろうと思いましたよ…」

呆れ声を出すグリーンにニンマリ顔のシロナさん
中々にシュールな光景だと思う
というか暑くないのだろうか

「あら？貴女がAさんね！噂通りだわ」
「噂…？」
「おっと、口が滑ったわ。なんでもないのよ、気にしないで？」
「は、はぁ」

明らかになんでもないわけがないが追求してものらりくらりと躱されるだけだろう

「さて仕方ないから行きましょう」

心底残念だと言わんばかりの表情にグリーンは今日一深いため息を落とした

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