6日目 ページ8
長い沈黙の後、声を発したのはグリーンさんだった
「…ちょっと待て、A、レッドのことレッド君って呼んでんのか？」
「へっ？あ、レッドさんの方が良かったでしょうか？！」
初対面なのに馴れ馴れしかったかと焦っていると違うと否定の声
「同い年ぽいのに敬語だし距離が遠いなぁって思ってな。もう俺にもこいつにも敬語も君づけ、さんづけなしな！」
「えー……」
「なんだよ。」
「イエナニモ」
「レッドもいいよな？」
「ハァ……勝手にすれば…」
それよりもとレッドが続ける
「もうそろそろ日が暮れるけど帰らなくて大丈夫なの……？」
「「あ」」
・・・・
「じゃあまた明日来ますから！ちゃんと話聞かせてくださいよ！！」
「………………………………わかった」
本当に渋々といった感じを全く隠そうとしないレッド
「A、敬語」
「あ……ゴホン。何今の間は！約束だからね！」
「…しつこい…。早く帰りなよ…」
「ほらA行くぞー。じゃなレッド、たまには下りておばさんに顔見せろよ？」
グリーンさんーいや、グリーンのピジョットに乗せてもらい一気に飛び立つ
あっという間にレッドの赤が吹雪の白に消えて行く
「私も飛べるポケモン育てようかなぁ…」
「Aはいねぇのか？」
「うん…今はこの子しか居ないの」
コートの中にいるピカチュウの頭を撫でながらそう返す
「へぇ？でもお前、バッジ8個ゲットしてんだろ？それなのになんで……」
「……話せる時が来たら話すよ。あ、私買い物するからタマムシシティに降ろしてくれる？」
「…あぁ。」
それきり話すことはなくタマムシシティに到着し私は買い物をしてその日は終わった
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作者名：よもぎ | 作成日時：2017年9月17日 19時
