Buki Love 貴方は嫌な人 . (ページ34)

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憧れと気がついてページ34

「加藤社長、おはようございます」

加「ん、はよ」

「今日の予定は、〜〜」

私はいつも通り朝のスケジュールをこなした。

つもりだった……

加「……なに」

「……え、？」

加「だから、なにって」

「……」

まさか、バレてるのか……
実は今日の朝……

母「あ、もしもし」

「もしもし？ママ？」

母「実はね、奏斗が昨日から体調崩してて、また入院になっちゃったのよ」

「えー、大丈夫なの？」

奏斗とは私のお兄ちゃん。
小さい頃から体が弱いんだけど、
いつも私をいろんなことから守ってくれるから
私にとっては世界一強い人。

母「うん、まあ。いつも通りの感じかな」

「そっか、大変だね」

母「たまには会ってあげなね。奏斗寂しがってるから」

「うん。仕事が落ち着いたら行くね」

母「わかった。じゃあ、また今度」

「バイバイ」

……心配だな、早くお見舞い行きたいな……

ってことがあって、私の心はBLUEだ。

「なんで、なんかあったと思うんですか？」

加「なんか、いつもより元気ないから」

「……私の事なんて見てないじゃないですか…」

加「見てるけど？」

「……どこがですか」

加「俺の秘書だもん。そりゃ見てなきゃダメでしょ。」

「まあ、はい。」

加「……たまには休みとって」

「……！」

そんなこと言われるとは……！

「社長、私の兄が昨日から入院してるんです」

加「あ、そういうこと」

「なので、近頃休み取ってもいいですか？」

加「いいよ」

「あ、ありがとうございます！」

加「休みとる分たくさん働いて」

「は、はい！」

3,加藤さんは意外と優しいかもしれないです