罪と罰。《緑》 (ページ19)

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「シュークリーム買ってきた。食べよ。」

きっかり22時にうちにやってきた彼女。

長いまつ毛に、綺麗な金髪。

子どもかと思うほど小柄な体型。

正直見た目は全くタイプやないねん。

この関係が始まったのも、遊びのつもりやった。

ただ、彼女がどこかへ行ってしまうのも嫌やねん。

「どうしたの？食べよ？」

そういって俺の隣に座って、シュークリームを手に握らせた。

横「仕事はどう？また寝てへんのちゃう？」

「んー。まぁね。」

ソファーの上で膝を抱えながらシュークリームを頬張っていた。

彼女がくれたおそろいの指輪。なぜか外したくないねん。

指輪なんて、アクセサリーなんて好きやないのに。

「そういえば、大倉さんが君の話ししてたよ。」

彼女は俺のことを"君"って呼ぶねん。きっと、彼女なりの線引きなんやろう。

「"ハメを外されへんか、心配や"って。なんか話したの？笑」

シュークリームを食べ終わった彼女は、タバコを咥えるとポケットからライターを出した。

"ハメを外す"って、どこからが外れなんやろうか。

横「余計なお世話や。って伝えといて。」

そう言って彼女の口からタバコを奪うと

小さな唇に自分の唇を重ねた。