虎視眈々【 青/桃 】

20.甘い青 ページ24

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突然だけど

最近、ころんくんの様子が変だ



「A、ぎゅー 。」


「え、うーん...」


「A〜ダメなのー？」


「んー...」


「Aー？」



一体これはどうしたものなのでしょうか 。

いつの日を境に、とかは分からない 。

徐々に徐々に、私が気付いた頃にはころんくんが
でれでれあまあまのスイーツの様に
なってしまっていたのだ 。


私は何となく本人にどうしたのかは聞けないまま、
曖昧な答えをしている 。

これ、桃瀬先輩に相談するべきかな 。

でも最近忙しそうだし ...


「A」


「ん？どうしたの？」


ころんくんの方を向いて返事をすれば、
彼はにへ、と嬉しそうな顔をする



「んーん 。やっと 目、合ったね 。」



...



「...、ぁ、まぁ 。うん」


「うれしい 。ねぇA、もっとこっち見て？」


「...あ、...えっと」



...実は、私も最近おかしい 。


ころんくんと目を合わせると、彼の甘い表情と態度に
ふわふわと酔った様な気分になって 。

目が離せなくなって、顔がぼんやり熱くて、
上手く話せなくなる 。


嗚呼

目、合わせないようにしてたのに 。



「A、僕ね」



するり、と手を絡めてくる

熱が伝わってきて、熱くて熱くて
火傷しそうだ



「ころんくん、まって」



今、私どんな表情してるんだろう

きっと、真っ赤だ



恥ずかしい

あまりにも熱くて

段々頭がくらくらしてくる


どうすれば良いのかわからない...


思わず目を瞑ったその時







「あ、Aちゃんいたー」



甘く大人っぽい声と、特徴的な桃色が視界の端に
映った

.

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