虎視眈々【 青/桃 】

19.あれ？ ページ22

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その後もパンケーキを食べ進める私を、
桃瀬先輩は頬杖をつきながら静かに見つめてくる

...流石に、こっち見過ぎじゃない...？



「あの、？桃瀬先輩...」


「Aちゃんさ 。」


「はい、」


「...いつから、いじめられてたの」


桃瀬先輩がじっと私の目を見つめてくる

何か嘘をついている訳でもないのに、
心臓がドキリと嫌に音を立てた



「...中学校からです 。中学校からの同級生が、高校
も同じで」


「小学校のときは？」


「...え、えっと、ごめんなさい、小学生の記憶、
あんまりなくてちょっと、思い出せないです」



中学校のいじめでかなりショックを受けて、

一度保健室登校になった時にはもう、同じクラス
だった人すらもうろ覚えになるくらいだった 。



「...そっか 。...あのさ、俺ら前に...」


「...？」


「や、やっぱなんでもない、ごめん」



目を反らし、頼んだ珈琲を飲み干す桃瀬先輩
を不思議に思いつつもパンケーキの最後の一口
を食べると、笑顔でもう一度先輩にお礼を言った



「Aちゃんと一緒にいると俺もやっぱ楽しいわ、
こちらこそありがとー」






"Aちゃんと一緒にいると楽しい！"





...あれ？



「いえいえ、...」



懐かしい...？


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