私の命日 ページ6
食器を洗い拭いていると。
「何をしているのかな?」
『は?』
振り向くと燭台切光忠さんがいた。
そして私の顔の前に向けていた刀を首に当てる。
『えっと、私何かしました?』
燭「君は何もしてないよ。でもね、君達も主と同じで人間でしょ?人間なんて信じられない。加羅ちゃんと貞ちゃんを傷つけた人間を…!」
うん、完全に死ぬはこれ。
どうしよう?取り敢えず刀を降ろしてもらいたい。
それに、今の彼を一番分かるのは私なのかもしれないからね。
『あの…』「姉さん!!」
どうしてこんな時に来るんだ妹よ。
天「姉さんに何してるんです?」
燭「君も来たんだ。丁度いい2人まとめて殺せる。」
天「なんでそんな事言うんですか?それに、姉さんは私の家族なんです!貴方にも大切な人がいるでしょう?」
燭「……僕は!僕の大切な人は、人間のせいであんな重傷を負わされたんだ。それに僕は助けられなかった。」
天「……貴方は強いですね。」
天音が燭台切光忠さんを抱きしめる。
天「仲間の為に自分を犠牲にしてまで、本当に強いよ良く頑張ったね。」
涙を流しながら言う天音に燭台切光忠さんは目を見開いていた。
そして、優しい言葉にちょっとだけ涙を流していた。
燭「格好悪いな僕。」
天「そんな!とっても格好いいですよ!」
その後、天音は燭台切光忠さんを手入れして仲間の部屋へと2人で向かった。
私は1人部屋にいた。
自分が助けられると思った。
初めて人の役に立つことができると思った。
でも、やっぱり天音には敵わない。
私には無理なんだよ。
嗚呼、私ってここに必要なのかな?
私は、涙を流して上を向いていた。
もう、涙を流さないために。
止める為に。
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らる - 続き気になる…… (2022年4月13日 1時) (レス) id: 9027121eb0 (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 - 良かったです!更新頑張って下さい! (2021年5月30日 2時) (レス) id: 02079f421c (このIDを非表示/違反報告)
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