20 ページ20
·
翌日、資料をコピーしていると
ものすごく沈んだ声で後から名前を呼ばれた。
「·····Aさん、」
「·····えっ、ニカちゃんっ！？
顔色ものすごく悪いけどっ、」
いつものバカでかい声からは想像出来ない、
青ざめた顔と猫背な姿。
「おはようございます····」
「おはよっ、じゃなくて！
どうしたのっ？体調悪いっ？」
風邪？って聞いても頭をぶんぶん横に振られて、
お腹痛い？って聞いても
何も食べてないです。なんて
明らかに何かがあったとしか思えない様子。
「とりあえずっ、お昼一緒にしよっか！
その時に話は聞くから·······大丈夫そう？」
「······はい、ありがとうございます」
頭に石が乗っているのかと思うほど
どっしりと頭を下げた後、
くるりと背中を向けて自分の先へ戻っていった
ニカちゃんはものすごく哀愁が漂っていた。
·
お昼、たまたま別の課に用事があった私は、
エレベーターで一旦自分のフロアに戻ろうとしていた。
「・・・裕太っ！」
「わっ、Aじゃん」
ドアが閉まった瞬間、
一気に顔がふにゃける裕太。
それを見て、一瞬ここが
仕事場だということを忘れそうになる。
「裕太も今から戻るとこ？」
「そそ、ついでにこのままお昼行く？」
「あっ、そのことなんだけどさ」
朝のニカちゃんの様子と、
お昼を一緒にしたいことを伝えると、
すぐに悪戯な顔をして微笑みだした。
「····それさ、多分なんだけだど、」
「うん？」
「そんな深刻な話じゃないと思うよ？」
「えっ、裕太は知ってるの？」
裕太が笑いながら言うってことは、
よほど重い話ではないのかもしれないけど、
今朝のニカちゃんからしたら
もう、この世の終わりレベルだったよ！？
さすがに心配しちゃうじゃん？
「Aさ、ミツから何にも聞いてない？」
「北山さん·······？うん、」
ニカちゃんの深刻な状態と
北山さんが何か関係してるの？
「ねぇっ、なんのこと？」
「はい着いちゃった。
話しなら本人から聞いて？
ごはん、俺も同行するから」
結局何も教えてくれないまま
ニカちゃんに裕太が来る許可を得て、
私はうずうずしながらお昼を迎えることになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1488人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - たまことさん» いえいえ！こちらこそ意見をいただけて嬉しいです^ ^私の作品は結構そういうシーンになりそうなところが多いので、なんだか書けそうですね・・・・（笑）この続編が終わって余裕がありそうでしたら、書いてみようと思います。ありがとうございました。 (2018年2月21日 15時) (
レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 無料→× 無理→〇 (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - コメントありがとうございます！そうだったんですね…！無料言わせてすみません汗 それなのに検討してくださってありがとうございます！更新頑張ってください！ (2018年2月21日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - たまことさん» コメントありがとうございます。そういう描写はあまり得意ではなくて、避けてきたんですけど・・・・たまことさんのお気持ちを受け止めつつ、挑戦してみようかな？どうなるかは分かりませんが前向きに検討してみます！ありがとうございました^ ^ (2018年2月20日 22時) (レス) id: dd8208cd00 (このIDを非表示/違反報告)
たまこと(プロフ) - 更新お疲れ様です！裕太くんとの関係もこれからどうなっていくのか気になります！出来たらなんですが主役ちゃんと裕太くんのpinkストーリーは作ることはできないですか？もしもでいいので考えていただければと思います！更新＆返事待ってます (2018年2月20日 0時) (レス) id: 0e0e4ba0aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あい
| 作成日時：2018年2月19日 23時
