21話 ページ23
『お前今日暇か?』
え?
メールで?え?
「あっ、もしもし中原さん、」
どうしていいか分からず電話をかけた。←
『ンだよ?メールで返しゃあいいじゃねェか、』
「そ、そうなんですけど、、」
『暇なんだな?』
「あ、はいっ」
そう云うとじゃあカフェに来いとのこと。
ー
ーー
(展開早くてすみま・・・せ・・・)
ーーー
「お、待たせしました・・・!」
場所に着てみると、そこでは既に中原さんが座っていてひとり珈琲を手にしていた。
「おう、急に呼び出してすまねェ」
店員にオレンジジュースを頼み向かいの席に座る。
「いえ、あの、ご要件は?」
「手前、太宰やらになんか隠してねぇか?」
えっ、
コップの中の珈琲を弄び乍ら聞かれる。
真逆、昨日会った人にバレてしまうとは。
「や、あの。」
「今、手前について調べててな?
マフィアが嫌いな理由が其処にあんじゃねえかと思ったンだ」
俺について調べてる?
若干の違和感を抱き乍らもきっと、90%位は善意で云って呉れているのだろう。
「は、はい。
あの、何年も前に、俺の姉さんがポートマフィアに連れ去られたんです。」
と云うと、考えるように中原さんが「其奴を探している・・・と」と呟いた。
「はい。然ういう事ですね。」
「名前は?」
メモ用紙を取り出して聞いてきた。
「えっと、新美南結です、」
さらさらとメモをとっていく中原さん。
「ン、なんか情報あったら回してやるよ」
ぱたん、とメモ用紙を閉じて中原さんが云った。
え?この人本当にポートマフィアなのか・・・?
優し過ぎやしないだろうか。
「まじで?・・・イケメンや・・・←」
こんな善人なマフィアは居るだろうか、居る筈ない。
この人はマフィアじゃない←
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作者名:ちゆ。 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月14日 22時