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11話 ページ12

「只今戻りました」


元気よく言う。


そこには国木田さんが待っていたと、立ち上がる姿があった



「やっと帰ったか。報告書の書き方を教えてやろう」


「はーい。」




ーー


難しい・・・。
今日の出来事を書いて、わかり易くして、


やらなくちゃいけない事が多過ぎる



「あれぇ?Aくん、未だ居たの。帰ろーよー。」


太宰さんが入ってきた。
家にいると思っていた・・・!


「待って下さいよ、未だ報告書が書けてないんです。
難しいんですから待ってて下さい」



一生懸命書く。
内容は頭に浮かぶのだが、何せ此処15年間程、字という字を書いていないのだから。



「最後にサインっと・・・。
できた・・・出来ました!国木田さん!」


「ああ、字も綺麗に書けている。
良くやった、上がっていいぞ」


報告書を持って何処かへ行ってしまう国木田さん。


「有難うございます!お疲れ様でした!」


野菜の袋を持ってうたた寝する太宰さんの元へ小走りで向かう。



「お待たせしました、帰りましょう」


「・・・ん?あぁ、帰ろうか。
なんだい?その袋」


「任務の時、依頼者さんと採ったお野菜です。
夏野菜の咖喱(カレー)にしましょう!」



この前咖喱の元も買っておいた筈だ。


「何時もありがとうね。
明日、お礼と勉強も兼ねて昼時、カフェにでも行こうか」


かふぇ・・・?太宰さんと!


「はいっ!
咖喱、頑張って作ります!」

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作者名:ちゆ。 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月14日 22時

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