keep going (ページ13)

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13 樹side ページ13

きょもの熱は全く下がらず、ようやく下がったのは1週間後だった。
久しぶりに5人全員がきょもの病室に集まった

「今回は長かったね」

京「迷惑な話だよね」

北「まぁ、治ってよかったよね」

慎「北斗楽屋でも、ずっっっと京本大丈夫かな、治る方法ないかなって調べてたんだよ！」

北「バカ！お前それは口に出さなくていいだろ！」

京「俺と北斗は始まってるからね」

北「京本…(笑)やめろよ…(笑)」

ジ「北斗照れてんじゃーーん！」

半年も抗がん剤を続けているきょもの容姿は
やっぱり病気になる前とは大きな変化があり、
前よりも華奢になり、副作用で髪の毛も抜けていた。

本人は「襟足無いのひさしぶりだな」
なんて少し気恥しそうにしていた。

きょもといつも通りちょけてたとこに、先生がガラガラと入ってきて、「大我くん以外ちょっと、、ごめんね大我くんみんな連れていくね？」
ときょも以外が先生に呼ばれた。。

京「え？なんで？俺は？1人？」

先「大我くん待ってて、すぐ終わる」

京「早くしてね」

不貞腐れるきょもはまだまだ子供っぽくて、愛おしく感じた。
そう感じたのはおそらく俺だけじゃない。

先生に連れられたのはいつもの診察室。

「え？！無くなったんですか？！」

俺は今まで出したようなことない声が出た

先「ええ、なのでこれからは通院で大丈夫ですよ」

高「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます」

高地は何度も何度も先生にお礼を言った

心の底から喜んだ、これできょもが元に戻る。
元のSixTONESの京本大我に戻れる。
そう安堵した
きょもの病室へ、みんなで伝えに行こうとした時

先「もう1つ。
大我くんの癌今のところは見える範囲全て消えています。
でも、癌は小さい細胞サイズのものもあります。
肺がんは3年以内の再発率がどの癌よりも高いです。
3年以内に再発すれば、治る見込みはないです。
なので、皆さんにも、大我くんのこと支えていただきたいです。勿論僕達も最善を尽くします。」

3年以内に再発すればきょもはもう治らない。
それだけが頭にこびりついて、でも、今は治ってる。再発さえしなければいい、そう自分に言い聞かせ、またきょもの病室へ戻った。

通院でいいよときょもに伝えると、よしと小さな声で呟きガッツポーズをしていた。
慎太郎は後ろを向きながら目頭を抑えていた。

「俺、すぐ戻るから。SixTONESに」

そう呟くきょもは強く逞しかった。