小瀧さん(5) ページ5
智洋side
2人でなにやらガヤガヤ喋っているけれど、前みたいに楽しめそうで何より。
照史の案内のおかげで、スムーズに駐車完了させて自宅に向かう。
智洋「お邪魔しま〜す!」
A「お邪魔します…」
おずおずと部屋の中に入るAに対して、照史は気遣いが完璧。
照史「Aちゃんそんなビクビクしやんでも笑 一旦シーサーとゴーヤーはケージの中に入れてるから安心して。」
A「あ、はい! でも、自宅でワンちゃんいるから大丈夫です笑」
智洋「そやで、照史。 緊張してるだけやろ笑」
A「緊張してへんし! …あ、照史くん! 良かったらこれ。」
そう言って手土産を渡したA。
照史「そんなん用意してくれんでも良かったのに〜 おつまみセットか! めっちゃ嬉しいわぁ。」
智洋「良かったぁ」
照史「どうせなら、後で開けよ! モンチも、呑まんって言ってるけどノンアル買っといたし、それ呑み?」
智洋「あ、わざわざありがとう〜 じゃあ後でやな」
A「肝心のお肉ってどんな感じなんです?」
照史「あ〜、もう一部は料理に使ってたりするんやけど…まだこんな感じで残ってんねん」
よっこいせっという掛け声と共にダイニングテーブルに置かれた大量のお肉。
この量は、さすがの照史も無理やな笑
A「あ〜 これは厳しいものがありますね笑」
照史「そやろ? だから今日色々なお肉料理作ったから、思う存分食べていってや?」
A「勿論笑」
智洋「Aなんて部活してからのおやつ、我慢してたんよな?」
A「だって、トモが『照史が美味しい料理いっぱい作ってくれると思うから食べる準備しとけよ〜』って口酸っぱく言ってきてんもん。」
照史「えぇ〜、モンチそんなん言ってたん?」
智洋「どうせならいっぱい食べようよ、ってことやん」
丹精込めて作られた料理がダイニングテーブルに並び始めたのと同時に、照史が”もうシーゴー達もこの状況に慣れたでしょ”と判断して、ケージを開けた。
待っていたかのように嬉しそうに駆け寄ってくる2匹。
Aは少しびっくりしていたけれど、俺は久々に会えて嬉しかった。
照史「シー!ゴー!それぐらいにしぃ。笑」
智洋「ははは! お二人さんごめんやで? 今からご飯食べるから後で遊ぼっか。」
A「ホント、人懐っこいんやねぇ」
照史「それが取り柄みたいな感じやで? じゃあ食べよっか!」
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作者名:蘭夢 | 作成日時:2022年8月7日 22時