【NARUTO】打倒原作だってばね【成り代わり】

打倒原作！　　　　４２ ページ42

それから私たち三人は、夕方になるまでいろいろな店を見て回った

結局、サスケは髪飾りを買ってくれたわけだが、何となく申し訳ない気がする


因みにイタチ兄ちゃんは、イズミ姉ちゃんにブレスレットを買っていた

もしかしたらもしかすると、本当に付き合っているのかもしれない


「それにしても……随分酷い対応だったな」


イタチ兄ちゃんが思い出したように口を開く

恐らくはお面を売っていたあの人の事だろう


あれから私はナルトの姿に変化して行動した

その方が、面倒な事にならないと判断したから


本当の姿で里を歩けないのは、何となく悲しい気がするけど……


『もう慣れっこだってばよ』


そう言ってニカッと笑ってイタチ兄ちゃんを見た

その表情は何処か悲しげで、見てるこっちが胸を締め付けられる


「アカデミーではどうなんだ？」

『大丈夫だってばね』


しかしそう言ってもイタチ兄ちゃんの表情は変わらない


どうして、と思う

どうして私なんかの為に、こんなにも悲しんでくれるのだろうと


サスケと仲が良いから？

嫌われ者が可哀想だから？

妹みたいな存在だから？


「サスケ……」


チラリと視線をサスケに向けるイタチ兄ちゃん

どうやら、私が嘘を吐いていないか確認したいらしい


別に強がってないのにね

ただホントに、里の皆って心が狭い可哀想な人なんだなって、そう思っているだけ

そう思えば、少しは気分が楽になる


「ホントだよ、兄さん。さっきの人みたいな子はいないよ。……ちょっと、からかう子はいるけど……」


ま、それはしょうがない

あんな大人を見てれば、そう育ってしまうのは頷けることだ


『でもさ、俺にはサスケがいるから。ヒナタも、シカマルも、チョウジも……良い奴らはいっぱいいるんだってばよ！』


「だから大丈夫」と、満面の笑みでイタチ兄ちゃんに言ってみる


その顔と、サスケの言葉で安心したのだろう

やっとイタチ兄ちゃんが微笑んだ


「もし、何かあったら……俺やカカシ隊長に相談すると良い」

『な、なんでカカシ先生のこと……』


あ……暗部で繋がってるんだった

え、じゃあ先生って私の事イタチ兄ちゃんに話してるの??


いや確かにサスケの話を先生にしたことあるけどさ、イタチ兄ちゃんの事は話した事ないよね??

勝手に繋がるのやめてくれよお……

何言われてるか気になって仕方がない

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