【NARUTO】打倒原作だってばね【成り代わり】

打倒原作！　　　　２９ ページ29

それからというもの、私の日常はかなり忙しいものとなった


カカシ先生の任務がない日は、朝早くから夕方遅くまで組手や忍具の稽古

時には簡単な忍術も教えてもらい、アカデミーレベルの忍術は扱えるようになった


カカシ先生がいない日は一人で森に行き、クナイや手裏剣の練習をした

分身の術も何度か試し、今では五人程度の分身を作れる

まぁ九尾のチャクラがあるおかげだろう


クナイや手裏剣は、イズミ姉ちゃんに教えてもらう日もある

勿論これはイズミ姉ちゃんと私だけの秘密

イタチ兄ちゃんもカカシ先生も知らない


急に強くなったら驚くでしょ？

カカシ先生をびっくりさせたいから、イズミ姉ちゃんには内緒にしてもらってるんだ


暇になった日はサスケやイタチ兄ちゃんと遊んでる

イタチ兄ちゃんは家にいない日が多いけど

でもたまにあった時には凄く優しくしてくれる

妹が出来たみたいで嬉しいって言ってた


サスケはあれからよく家に来てくれるけど、甘味処に誘うと必ず断られる

どうやらあの一件でかなり甘いものが苦手になってしまったようだ

……本当に申し訳ない


でもまたいつか、二人で甘味処に行きたいと思う

……ううん、二人じゃなくてもいい

イタチ兄ちゃんや、今後出会うであろうサクラちゃんとか、いろんな人たちと行きたい


まぁ、所詮私の夢

それが実現するとは思えないけどね


「A？ 考え事？」

『……ん、ちょっと記憶の整理をしてたってばね』

「へぇ？ 随分と余裕みたいだ、ね!!」


ドンッと重い一撃

腕でそれを防ぐと、ビリビリと痺れを感じた


今はカカシ先生と組手の真っ最中

考え事が出来るくらいには強くなっている……と思う

まぁカカシ先生は全然本気じゃないけどね


『ほっ！』


右足でカカシ先生目掛けて蹴りを入れる

しかししゃがんで避けられてしまった


「だんだん速くなってくるね……」

『そりゃあカカシ先生に教えてもらってるから当たり前だってばね』


笑いながらジャンプし、上から踵落としを決める

パシッという音と共に右足が掴まれ、そのまま放り投げられてしまった


「でも動きが単純。もっと頭を使った方が良いよ」


頭を使う、ねえ……

でも私って頭悪いからさ、考えて動くとか無理なんだよ


動物的な本能で動いてる感じ

だからスピードはあるけど猪突猛進気味なんだよね

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