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どこぞのお姫様 ページ13

爆発音が辺りに響き渡る。

「なんだなんだ……」

とりあえず少年を庇いながら辺りを見回す。

そこにはどろどろの生き物が誰かを取り込みながら暴れまくっていた。

「おいおい勘弁してくれよ……」

少年は驚いて固まっている。ここじゃ火事になって危ないだろうと、俺は少年を抱えて遠くに避難した。

「お、お兄ちゃん、ありがと……」

安心してもう一度どろどろのものを見る。


取り込まれている人間に、見覚えがあった。

「……勝己………」




どうにかしてやろうと思うが、いかんせん他のヒーローでも歯が立たないらしい。

ふと、横を見ると出久がいるのが見えた。


瞬間、出久は勝己に向かって走り出した。

「マジかよ……」

ヒーロー志望の出久が飛び出すのは何ら不思議じゃない。だが、しかし

「何で飛び出したんだ俺!」

出久につられるように俺も勝己に向かって走り出してしまった。

くそッ、どうする! どうする!

出久はどろどろに向かって鞄を投げる。すると、そいつは怯んだ。

俺に、俺に出来ることは……


「助けに来たぜ、ピーチ姫」

俺は、勝己の腕を掴んでどろどろの奴にサイダーをかける。

このサイダー、いつもだしてる奴とは少し違う。

「ッ、なん、なんだッ!?」

俺の指から勢いよく発射されたサイダーは、どろどろの体に大きな穴を開けた。

「うりゃっ」

その隙を狙って勝己を引っ張り出す。肩で息をしていて疲れきっている。

「私が来た!!!」

タイミングよく来たオールマイトにどろどろは吹き飛ばされ、事件は解決した。

「おいッ君!!」

なんて呼ばれた気がしたが、俺は勝己をそこにおろしダッシュで逃げた。

さいわい俺はマスクをしていたし、服だって結局家に帰って着替えてから来た。学校がばれることはないだろう。

個性を使うことは禁止されている。俺は警察のお世話になんてなりたくないんでね。




「あいつ、いったい誰だったんだ……」




人混みの中から、そんな声を聞いた。

学校で→←中学三年生



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ららら - 面白かったです。更新いつまでも待ってます! (2月6日 7時) (レス) @page23 id: a3ec129013 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - …そういえば自分の知り合いに鈴木さんはいないなぁ (2022年8月10日 18時) (レス) @page5 id: beae32e85e (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - どの作品もとても面白いです!終わってないと勝手に思って待ってます笑(*´∀`) (2019年3月6日 17時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
うむ - ずっと待ってますね。ずっと待ってますね。ずっと待ってますね。 (2018年7月12日 2時) (レス) id: 78de05c75c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - スッゴくおもしろかったです!!設定からwwwww (2018年4月22日 18時) (レス) id: 0a1bff2769 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白湯湯 | 作成日時:2017年11月23日 17時

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