私の個性は超体超力！！！５【緑谷出久】

轟さんとのキス！？ ページ32

轟「筋金って・・・綺麗な目ェしてるよな」


A「え？」


そう言ってグイッと顔を近づけてきたと思ったら、覗き込むようにして私の目を見る。


その目はエンデヴァーとも似ていたけれど、何故か敵の荼毘と重ねてしまった。


私の首や手足に鎖の痣がついていることに気づいた荼毘は私の首を覗き込むようにしていた。


今目の前にいる轟さんと荼毘。


何故こんなにも重ねてしまうのだろう。


轟「・・・うん。やっぱ綺麗だ。透き通ってて」


マジマジと私の目を見つめてくる轟さん。


すごく距離が近かった。


私の顔と轟さんの鼻先が10cmあるかないかくらいに。


私と轟さんが見つめ合っていると、八百万さんの声がした。


八百万「あ！お2人とも！既に通過・・・って！」


そう言うと八百万さんは頰を赤くしていた。


周りにいた耳郎さんと障子さんも。


蛙吹さんがボソッと言った。


蛙吹「お取り込み中だったようね。行きましょう」


お取り込み中？


周りの目も私たちの方に向いている。


ヒソヒソとこんな声が聞こえた。


「イチャつくなら他所でやれよ」
「余裕って言いたいわけ？」
「あれが轟くんの彼女？・・・さっきいないって言ってたのに」


え？


何でこうなってるの？


A「轟さん、私たち・・・何かしたっけ？」


私は小声で轟さんに聞いた。


轟さんも小声で返す。


轟「いや。分かんねえ・・・。とりあえず、八百万たちのところへ行こう」


A「そうだね」


私たちは席を立って八百万さんたちのところへ行った。


八百万さんたちはまだ顔が赤い。


はて？


八百万「あ、あら！お2人とも！」


蛙吹「あら。もう少し2人でいても良かったのよ？」


A「え？何で？・・・というより、私たち何かした？」


耳郎「な、何かしたって！！あんたら・・・そ、その・・・・・・」


耳郎さんの顔はますます赤くなった。


耳から垂れているイヤフォンをカチカチと音をさせながらモジモジしている。


轟「はっきり言ってくれ。何かしたか？」


轟さんが八百万さんに聞く。


八百万「え！？あ・・・その・・・お2人は熱い口づけをなさったのでは？」


・・・は？


口づけ？


口づけってキスのことだよね？


え？私たち・・・お互いの目を見合ってただけで・・・・・・。


あ。もしかして、轟さんが私の顔を覗き込んだところがキスしたように見えたのかな？


・・・にしても飛んだ思い違いだ。


私は少し呆れていたけど、轟さんは少し頰を赤くしていた。


そんな轟さんの顔は、私は気づいていなかったけど。

全員通過！！やったよA組！！！→←轟さんの目

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