中学生編 ページ14
-
季節がいくらまわっても、待ち人は現れることなどなく。
俺は小学校を卒業した。
引き出しの奥底に、思い出の宝物をしまい込んだあの春。
いつの間にか、あの思い出は引き出しの中で音を立てずに消えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
朝の空気が心地よく吹き、窓からは暖かい光が差し込んでいる今日この頃。
俺はというと、
「うっそ！！鍵何処やったっけ！もう出ないと入学式間に合わないって！」
ーー新しい門出を迎えるこの良き日に、マンションの鍵をなくして一大事を迎えていた。
・
・
「はぁ‥間に合って良かった‥初日から遅刻とか不良街道まっしぐらじゃん‥。」
なんとか10分前には辿り着くことができ、体育館前に掲示されていたクラス表と見取り図を頼りに教室まで歩く。
はじめこそ躓いてしまったが、あのクラス表を見てからは気分が上がるばかり。
友達沢山出来るかなとか、色々思うことはあるけど、俺の今一番の目標は同じクラスの“彼”と友達になる事だ。
クラスの扉の前で、一度深呼吸をして気合いを入れる。
よし、大丈夫。いけるぞ俺。コミュ障なんてない。
ガラリと音を立てて開かれたドアの向こう側
金剛(こんごう)である俺の一つ後ろの席、
みんながみんな、個性の話をしていて、例に漏れずに話しかけられている彼。
「ーーへぇ！そんな個性はじめて知った！」
周りの人の迫力に気圧され、少し肩身を狭くし椅子に座っている
「でも、その個性ちょっと怖いよな」
中学生にして目の下に深い隈を刻んだ彼
「たしかに、敵(ヴィラン)向きだよね！」
心操人使。彼と出会う為にこの学校に来たんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジル(プロフ) - 紅葉さん» 訂正コメほんっとうにありがとうございます！！助かりました（ ; ; ） (2019年2月6日 11時) (
レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 満さん» 感が鋭い‥続編で出しましたが、ボルツです！皆さんとても宝石にお詳しい‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 童話さん» コメありがとうございます！この個性だとバンバン悪用できそうですもんね笑 使い方によって良いものにも悪いものにもなる設定が大好きなんです‥ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - カステラさん» 宝石の国は見たことがないのですが私も今凄く気になってます‥轟くんいいですよね、天然っぽいところがまた‥！ (2019年2月6日 11時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
ジル(プロフ) - 加藤さん» 誕生石は月別と日別があるようです！私もこれを書き始めて勉強したのですが、自分の誕生石とか調べるの楽しいですよ！ (2019年2月6日 10時) (レス) id: 4811f67d94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジル | 作成日時：2018年12月3日 23時
