♯2 ページ39
ー土方サイドー
そいつとの食事が始まって少し。
……正直どうしようかと焦った
どうやって普通に話そうか、とか。
何を話そうか、とか。
.
…あの日したことで、自分が間違ってたなんて
思っちゃいねェが……
今日久々に会って、…こちらの様子を伺うような
そいつの顔をみれば
(こいつは、傷ついたのか…)
とか思っちまって。
ーーーそのことについて謝ったのがついさっき
.
「さすがに高級レストランというだけあって
美味しいですね、」
「…そうだな」
それからは、緊張が切れたように
心底楽しそうに笑うのだ。
.
.
(……ああ、やっぱり)
ーーーーーー似ている、と思った
上品に微笑むそいつが。……かつて惚れていた女に重なった
.
「ちっ、」
本題を忘れてはだめだ、と。
ターゲットに視線を向けた
聞こえるのは至って普通の会話
.
.
.
「ーーー……ごめんなさい」
「…へっ!?」
.
突然聞こえた謝罪に、我ながら間抜けな声がでる
.
「土方さんは今日お仕事でいらしてるのに。
少しはしゃぎすぎました」
そういって苦笑気味に笑うそいつに
……柄にもなくキュッと胸を締め付けられた
.
.
「…いや、あんたにゃ協力してもらってっからな
余計なことは気にしなくていい」
取り繕うような言葉を吐いた
.
.
「あの、…土方さん」
「…なんだ、」
.
その後の沈黙の末、…名前を呼ばれて。
ターゲットに視線を向けたまま
意識を半分、そいつにうつした
.
.
.
「ーーーーー……私は、」
「しっ、」
.
俺は咄嗟に如月の言葉を遮った
…というのも、犯人が何やらお目当ての
話題に移ったのだ
耳をすませば、
「今日の晩に……____」
「ああ、___港で……」
必死で聞き取った言葉を頭の中に書き留めて。
.
.
「ーーーーよし。」
出るぞ、と一言。
.
「ん、どうした」
.
動こうとしなかったそいつにそう問えば
はっ、とこちらに気づいたように顔を上げ
.
…なぜだか、切なそうに微笑んだのだ。
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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月16日 22時