♯3 ページ37
ーーー少し前、珍しく万事屋の
インターホンが音を鳴らした
.
「ーーーーと、いうわけで。
今回の仕事にゃ女が必要不可欠なんでさァ」
客は、…なんと沖田さん。
今回の作戦にはどうしても女性役が
必要らしい、と語る
.
.
「…んで、何がいいてーんだ」
「つまりは、…その役を受ける女の子が
必要ってことですか」
「ええ。…つーわけなんで、万事屋の
娘、かして欲しいんでさァ」
それが今回の依頼内容です、と。
「…嫌ヨ!私こんなやつらに貞操
捧げたくないアル!!きゃーこわい」
「誰もテメェになんざ頼んでねーだろィ
こっちから願い下げでィ。
テメェみてェなボロ雑巾」
「んだとゴルァァァ!?」
「こいつじゃなくて、」
あんたです、あんた、と
人差し指をこちらに向ける沖田さん。
………え、
.
「私!?」
「大丈夫。いてくれるだけでいいんで」
「おいおい、危険なんじゃねーのそれ。
うちの大事な看板娘になんかあったら
どーすんだ」
「銀ちゃん、看板娘私ヨ」
「黙れお前なんかせいぜいベニヤ板だ」
「ベニヤ板なめんなヨォォォ!」
.
そんな騒がしい中ではあるが、沖田さんは
構いもせずに話を続けた
「…んじゃ、その恋人役ってのをなんとかうまい具合に土方に仕向けまさァ」
「え、」
「…つまりは、形上二人きりのお食事デートでさァ」
悪くねーでしょ、と微笑んだその人
…うん。悪くはないんだけれどもね。
今はあの人ととてつもなく気まずいのだ。
普通に話せる雰囲気なのだろうか。
.
「…んで、旦那」
「あ?」
沖田さんが次に声を掛けたのは、
神楽ちゃんとの死闘で疲れ果てた坂田さん
.
「…金はたんまり出しますぜ。後払いになりやすが」
「よしのった」
「はやっ!?」
.
「…え、何かわかんないけど交渉成立?」
本人目の前にいるのに勝手に話進められた。
沖田さんすごいよ。坂田さんの操り方しってる
.
.
「いいだろA、土方君とデートだぞ。
一斉一遇のチャンスだ。奴といりゃ悪い虫からも
守ってもらえるし。……そして金だ」
「最後が本音ですよね」
.
火の車である万事屋。
久々に来た依頼
.
.
「……わかりました。やらせていただきます」
こうして、妙な依頼交渉は成立したのである
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シュシュ(プロフ) - ライラックさん» ありがとうございます!精一杯がんばります! (2014年12月27日 19時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - ライラックさん» そうなんですか!?…あ、もしかしたら私もかもっ…。でもとりあえずおめでとうごさいます!ということで。笑 (2014年12月27日 9時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - この小説面白いです!!更新頑張ってください! (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
ライラック(プロフ) - 銀魂アニメ再開嬉しいです!!私の地域で見れないけど多分… (2014年12月27日 9時) (レス) id: 15e1b5e5df (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ(プロフ) - 恋狂さん» 私も母にビックニュース!!って叫びながら報告しました!笑 スポンサーについてくださった勇気のある人たちに感謝です (2014年12月26日 15時) (レス) id: 3d9f014fa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シュシュ | 作者ホームページ:
作成日時:2014年12月16日 22時