【銀魂ﾄﾘｯﾌﾟ】恋動の幕末

みんなで ページ34

「…今日はどうしてついてきたんですか」




「酢こんぶがきれたアル」

「いちご牛乳が切れた」

「お通ちゃんのニューアルバムが発売されて」





．





…ろくな理由がいない。



私の買い物に珍しくついてきたと思えば
自分のもの目当て。





少しは荷物持ちとかしてくれるつもりないのか





．






．






「…すこしくらいあの人を見習ってほしい
もんです」




「あ？なんだよ。惚気か？殺すぞ」

「違いますよ、……嫌味です」





．





…とはいえ、1人の買い物というのは
不安だらけなのだ。恥ずかしながら。



みんなで、というのもまた楽しい






．






愉快なBGMが流れる店内の一角






．






．







「……マヨネーズ、か」






調味料コーナーに並ぶそれ



すっかり忘れていたが、そういえばここで
一度ばったり出会ったのだ。その後は
夕食たべて送ってもらった






．






「そうだ、…私、あの時のお金返してない」






．





あんなクッキーだけじゃ全然お礼になってない







．







「…また今度返さなきゃな、」





いや、"また今度"が来るかどうかの話だが。





．






．






スーパーももう攻略してしまい、迷わなくなった

とりあえず、坂田さんたちと合流しよう、と
会計を済ませた商品をつめこんだレジ袋を
ひっさげて歩く







．





．







「どうしよう、かな…」






．





あの調味料コーナーに行ったからだろうか。




あのクッキー騒動から数日

消えかけていた、あの土方さんとの会話にたいする心配や不安が、私の中にもう一度浮かんだ

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