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更生所 ページ5

しゃきん、しゃきん。やはりハサミの音は心地いい


私が美容師を選んだきっかけは、至極シンプル。



"大量の髪の毛と戯れたい!"

下心しかなかった。まあ勉強していくうちに、
最も良い状態の髪を作りたい!
その人が一番輝く髪型を提供したい!
等々、プロ根性的な思いも芽生えてきて、
いまやそこそこの人気を誇る髪結い処を営んでいる


ーーーああ、昨日のあの彼の髪、私の手腕でもっと
輝かせることができるのに。





「はぁぁ・・」



どうして?どうして私はあの時、もっと早く体を
起こさなかったんだろう。尻餅からの立ち上がりを
もっと練習しておくべきだった。




「ーーーおい」

「なんでしょーかぁぁ」

「なんでしょーかじゃねェよ。大丈夫かよ」



眉をしかめる目の前の人は、一年前からの常連さん
うわぁ。昨日の彼と比べるといつもより残念に
見えてくる。




「俺のキューティクルヘアに傷でもつけてみろよ。
傷心代金も上乗せして慰謝料ふんだくるぞ」

「どこにキューティクルヘアがあるんですかぁ!
坂田さんの髪、いつまでたってもねじ曲がって・・
年甲斐もなく反抗期ですかぁ・・!」

「うるせーな!俺のメンタルはいつでも少年なんだよ!つーわけで料金は学割な」

「三ヶ月に一度私が手入れをしているのに、
一向によくならない・・。こんな髪初めてですよ」

「学割な」

「いやまあ、手強いからこそ燃えるんですけどね。
このグレた天使ちゃん達、更生させてやりますよ」

「学割な!」



坂田さん、ーーー坂田銀時さんというらしい。
私はこれまでも駄々をこねる癖っ毛達を幾度も
更生させてきた。だがしかし、少し前に来店したこの人が、私の功績に初めて黒星をつけたのだ。




「反抗期は、長期化するとただのイタイ奴ですからねぇ。いつか素直なストレートキューティクルになって就職して結婚して、幸せな家庭を気づいて欲しいよ母さんは」

「お前いい加減、髪を擬人化して喋るのやめろ」

「髪だって生きてるんです!」

「もう黙って切れ」




つーか、と坂田さん。
鏡ごしに、怪訝そうな顔をしたその人と目が合った




「さっきのため息は何だよ。まさか悩みか」

「・・・聞いてくれますかぁぁ!?」




昨日起きた喜劇と悲劇を。

実績→←火の用心



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設定キーワード:沖田総悟 , 銀魂 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます!! またまた、私のタイプの夢主ちゃんが…好きです!! もうシュシュさんの作品の夢主ちゃんたちがドストライク過ぎて、毎回毎回楽しみです!! 更新頑張ってください!! (8月25日 18時) (レス) id: 6053f0b386 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月25日 15時

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