検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:19,213 hit

お猿 ページ15

仮に私が猿だとしても、女であることには変わりないじゃないか!失敬な。メスも言い換えれば女だ

ーーとまあ、言いたいことはあるけれど、
今はそんな場合じゃないのである。




「・・テメェが猿に手ェだそうがどうでもいいが
とっとと仕事に戻れ」



注目すべきは、沖田さんの知り合いらしいこの男性。鋭い眼光で私たちを睨みつけたその人は、
紫煙を一つ吐き出し、踵を返した。




「ーーー待ってください!」
「・・っ、んだよ!突然デケェ声だすな!」



気付いた時には呼び止めていた。
いや、これを放っておくなんて、そんな罰当たりな
ことかできようか。否!

どうやら、随分お疲れらしい。面倒臭そうに
振り返ったその人の鋭い眼光が再度私に向けられる






「・・・髪」

「あ?」
「傷んでますね」

「はあ?オイ総悟何なんだこいつは」


「猿です」



寝不足、疲労・・そんなものを溜めているから
この人は髪に栄養が行き渡らないんだ。



「ーーーっ、いっでででで!?てめっ、何す、」

「強度、触り心地、ハリツヤ・・エトセトラ!
全てにおいて改善の余地あり!」



パサつく黒髪を引っ張ってみる。
どうしようどうしてくれよう。



「素材は良さそうですねぇ・・。私の好みでは
無いですが」

「なんっかムカつくな」



黒くて太くてしっかりしてる。将来ハゲる心配は
なさそうだ。




「沖田さん!」

「何でィ」

「この人の髪、お借りしてもいいで・・、」
「どーぞご自由に」

「早ェェェよ総悟テメェ!いいわけねーだろ!」

「よし、行きましょう」

「どこに!?」
「髪結い処です」

「はあ!?」


「いってらっさーい」



何か大切なことを忘れている気がする。
そもそも、私はなぜここにいるんだっけ?

いやいや、それよりまずは、この髪を救出する。
これこそ第一優先事項である。



「ふふふふ、腕が鳴りますねぇ・・!」







ーーーこの時、磨けば光る原石を前に、
私が重大なミスをおかした事に気づくのは
もう少し先の話。

ホイホイ→←言い訳ちっく



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (64 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
139人がお気に入り
設定タグ:沖田総悟 , 銀魂 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シュシュ☆☆(プロフ) - 中村さん» 中村さま!お久しぶりです!タイミングを見つけてのんびりやっていこうと思ってます!お互いのんびり楽しみましょうー!ありがとうございます! (2023年1月11日 0時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» いつもありがとうございます!仕事の合間に更新できるタイミングでのんびりやっていくのでたまに遊びに来てくださいませ! (2023年1月11日 0時) (レス) id: e568b5485d (このIDを非表示/違反報告)
中村(プロフ) - 久しぶりにツクを開いたらシュシュさんの更新があってテンションが爆上げになってしまいました(笑)この2023年にまったり同じ界隈に浸っていられることがとても嬉しいです〜!ぜひぜひシュシュさんのペースで楽しんでください!今後とも応援しています! (2023年1月8日 23時) (レス) @page12 id: e4443ffe23 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます!! またまた、私のタイプの夢主ちゃんが…好きです!! もうシュシュさんの作品の夢主ちゃんたちがドストライク過ぎて、毎回毎回楽しみです!! 更新頑張ってください!! (2019年8月25日 18時) (レス) id: 6053f0b386 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月25日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。