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カミサマ ページ2

ー総悟サイドー


ーーーーお江戸の町

いつもと変わらぬ風景の中を、
いつもと同じスピードで歩く。

お盛んな蝉どもの鳴き声をBGMに
市中見廻りという名の散歩を続けること数十分。



(あっちぃ・・)


じわりと湧く汗を感じ、そろそろどこかの甘味屋に
入ろうかと画策する。








「ーーーあの!」



蝉の中を割って入ってくるような力強い声が、
俺の足を止めた。後ろを振り返れば、小柄な女が
1人、真っ赤なツラでこちらをガン見していた。

蝉の大群を押しのけてしまうほどの威力を
持つ声の持ち主とは思えない、子兎のような女だ。


そのギャップに少々度肝を抜かれているうちに、
子兎はすかさず、俺との距離をズンと詰めた。



何の因縁をつけられたか知らねーが、
面倒なことになった。
まさか「肩がぶつかってんだよゴルァ」的な展開を
この子兎が繰り広げるつもりなのだろうか。

それはそれで面白そうだが、残念ながら今の俺は、
暑さと虫の声と土方への殺意のせいで余裕がない。

吹き荒れた風に、女の髪が・・ーーー揺れた。









「・・・好きですっ!」



聞こえた声は、やはり力強く、その華奢な体に
不釣り合いだった。ーーいや、まて。そんな事より





「は?」

「だから、好きです!」




暑さと虫の声と土方への殺意。
・・そして、見知らぬ女からの突然の告白。

俺のやる気メーターはマイナスを指した。

脳が警告している。この女とは関わるな。回れ右で
とっととおさらばを決めようとした俺の腕は、
これまた体に似合わぬ怪力に捕らわれた。

ぱっと華やいだ顔で俺を見上げるそいつに、
全力で顔をしかめる。




「・・・町ですれ違った彼と始まる恋ってか?
ラブストーリーとしちゃァ陳腐すぎじゃねーかィ」

「はあああ!やはり良いです!理想そのもの!
つまり好きです!」

「聞いてんのかポンコツ映画監督」

「とっても好きなんです!」

「おい」
「ーーーあなたの髪が!」



「・・あ?」




衝撃により、ひそめた眉が一瞬にして離れていく。
想像もしてなかった展開に、間抜けな声が出る。

この子兎は、今なんと言った?






「やっと見つけた。・・ーーー私のカミサマ」




力強さと打って変わって、うっとりと呟いた女は、
いまだ唖然とする俺の頭に、細い手を伸ばしていた

髪を求めて三千里→←ある日の話



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設定キーワード:沖田総悟 , 銀魂 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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紫蘭(プロフ) - 新作おめでとうございます!! またまた、私のタイプの夢主ちゃんが…好きです!! もうシュシュさんの作品の夢主ちゃんたちがドストライク過ぎて、毎回毎回楽しみです!! 更新頑張ってください!! (8月25日 18時) (レス) id: 6053f0b386 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月25日 15時

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