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(ーー不本意なことに、)



今夜のご飯に意識が向いて、
もう一つの問題であったはずのラブレターについて
私は全く忘れてしまっていた。

営業が終わり、ふと見た机の上にあった手紙に
「あ、」と小さく声を上げてしまったのだ。




「あいつのキャラが強烈すぎて忘れられないだけで
断じて私の頭が奴に支配されているわけじゃない。
そんなことがあってなるものか」

「何をぶつぶつ言ってるんですか」

「うお!おどかすなよ助手!」




全てを吹っ飛ばして、あの男のことで頭がいっぱいだなんてそんなの不本意に不本意を重ねているし
ましてや、可愛げのあるラブレターについて
忘れるなど・・。





「ーー今日も夕飯は彼とご一緒に?」

「・・何その顔は。何が言いたいの」

「いえ、たとえそのせいで仕事に身が入ってなくてもたとえそのせいで私の話を聞いていなくとも、プライベートに口を出す権利は私にはありませんから」

「怒ってるな助手」

「いいえ?すこーしばかり呆れてはおりますが」

「怒ってんじゃん」



遠回しな批難には慣れた。
それほど日常茶飯事なことである。
よって、私が食らうメンタルダメージなど
知れたこと。つまりまた繰り返す可能性山の如し。


半分ほどになったタバコを灰皿に押し付け、
ため息を漏らす。




「・・本当に大丈夫なんですか?」

「なにが」

「あの男です。見るからに胡散臭い」

「その意見に反論の余地はないな」




なにせ、仕事が何でも屋さんである。
そりゃ今の江戸の町にそういう類の商売は
多いかもだけども、坂田は店主なわけだよね

経営者って、もう少しちゃんとした雰囲気を
纏っててもいいと思うんだけど。





「ま、今のところ襲われるような心配も
薄そうだからさ」



あーあ、何フォローしちゃってんだか私は。

我ながらわけわからん。
襲われなくとも財布をアテにされてることに
関してはよくない傾向でしょーに。




「それなら、いいんですけど。
気をつけてくださいね」




いまだ、不信感満載の助手の目が刺さる中、
そそくさと帰り支度をし、これからあの男と
飲みに行くという目的に順当に突っ走っている己に
苦笑した。

三杯目からの話→←自堕落



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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時   
作品ジャンル:アニメ
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シュシュ☆☆(プロフ) - 白桜姫さん» 更新が遅くなって申し訳ありません…!読んでくださり、ありがとうございます!時間を見つけてチマチマとですが、更新していきますので、よろしくお願い致します! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 時雨さん» ありがとうございます!連続更新が難しい中、こうして足を運んでいただけて嬉しいです!最後まで、しっかりたどり着きたいと思います! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - なっかさん» ありがとうございます!こんな亀更新にお付きあいいただき、感無量でございます…!やはり、頭撫で撫では女のツボですよね!! (2019年1月20日 12時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 久しぶりの更新嬉しかったです!次の再新も楽しみにしてます^ ^ (2018年12月29日 1時) (レス) id: a386c69c5e (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - シュシュ様の作品はどれもギャグ要素と恋愛要素の緩急が素晴らしくて読んでいて飽きません。無理なさらずにシュシュ様のペースで更新頑張ってください! (2018年10月31日 0時) (レス) id: a393c4fa96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年9月23日 12時

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