【銀魂】うまく生きる為の方法

不思議メンタル ページ18

(ーーまさか本当に・・)



仕事終わりまで待ってるなんて。


坂田銀時がやってきたのは、午後2時をまわった頃。

性懲りも無く、私から金をぼったくろうとする腐れ男に多少腹が立った。だからつい_____、







『はいはい！仕事終わってからでよけりゃね！』





・・そんなテキトーなあしらいをしてしまった過去の自分をぶん殴ってやりたい気分だ。


いつ終わるかも伝えなかったのだ。そのうち諦めて
帰るだろうと軽く考えていたのだが、

ーーー今現在、奴は相談室から出てきた私に
ふらりと手を挙げている。






「・・ずっと待ってたの？」

「俺の暇つぶしスキルなめてんじゃねーよ。
そこらの暇人どもと一緒にすんな」

「それ自慢になんないから」



余裕げな笑みで威張るそいつに、
苦笑しか浮かばない。

暇つぶしのスキルを身につけるためには、
日常的に暇を持て余してなければならない。

つまるところ、こいつはそれに当てはまる。







「・・・あんたさ、晩飯たかるなら、
私以外にしてくれる？」

「たかってねーよ。そろそろ愚痴のストックも
増えてきた頃だろ？気遣ってやってんの」

「アーハイソウデスカ」




仕方ない。こうなったのは、テキトーな
あしらいを行なった自分の責任だ。諦めるしかない







「ーーー言っとくけど、安い居酒屋だから」




念押しだ。店に着いた後に「焼肉じゃねーのかよ」
なんて見当違いの文句を言われてはたまらない。

坂田は、特に表情を変えることなく、「おう」と
短く返事をした。









，









いきつけ・・とまでは言えないが、
助手と何度か飲みにきたことがあるこの店は、
こじんまりとした静かな店内。

お手頃な値段だが、どの料理も美味い。





「お前、酒強いの」

「まあ、人並みに」




とりあえずビール、なんてのが社会人の定番だが、
私の場合はとりあえずカシスソーダ。

ビールっ腹とかいう言葉があるくらいなんだから、
飲みすぎると、たるんでくるんだろう。避けるべき





「・・で？最近はどんな不平不満がたまってんの」

「そうだなぁ、仕事終わりまで待ち伏せされて、
そのまま晩飯奢らせようとしてくる男がいて
迷惑してることかな」


「へー、そんな奴いんの？最低だな」

「でしょ？あたかもそれが私のためだとでも
いうような口ぶりで。こちとら頼んでないっての」

「まじかよ、どこのどいつだそれ」

「うん、お前な」


メンタルどうなってるんだこいつ。

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