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うんざりなイチゴに私はどうにも勝てなくてこんな時にもテヒョンは意地が悪い。
わざわざここに来た理由がそれなんて今はもう笑い飛ばせなくて私はいつからこんなに器が小さくなったのだろう、と思う。
｢イチゴなんかもうない、あったとしてもテヒョンになんかあげないもんっ！
もう帰って……ふぇ……っ……お願い、｣
ぐずぐずな私はもうお腹いっぱいだ。
抱きしめられてしまえば記憶にまだ新しいテヒョンのぬくもりの暖かさを感じて、手を回したくなる。
でももうない赤い実は数個だけど僅かな時間差で私が食べちゃったし
こんなに惨めなのも限界で、本気でソウルに帰ってほしいと思った。
｢……あるよ、ここに。
イチゴより可愛くて甘くていい香りで俺がすっげー欲しいの、ここにある。｣
力強い腕が離してくれなくて、もがいてもびくともしなくて
テヒョンはそっと私の首筋に顔を埋める。
低音だけど、優しいおっとりした声が耳にダイレクトに入り
私は意味が分からないままで。
だからっ……イチゴはもうないんだってば、
｢俺が欲しいのはAだっていい加減気づいてよ。
でももう捕まえた。絶対離さない。
悪いけど俺、Aを今もこれからもずっと……振り回すつもりだよ。｣
振り回す、なんてとんでもない宣言を耳にして
誰が喜ぶというのだろう。
悪い、なんて微塵も思ってないだろう自信に満ち溢れたそんな声に私は何も言えなくて。
テヒョンはどういうつもりなの…
気づきたくないけど、そんな言い方じゃ変な期待をしてしまう。
私、このままあなたを好きでいてもいいのって。
……そんな期待をしちゃうじゃん、
｢……やめてよ、もううんざりだって言ったっ…｣
｢うん。でもAは俺の性格知ってるでしょ？
うんざりでもそんなの知らない。俺はもう決めたから。｣
｢……勝手すぎるよ！決めたってなにを｣
｢とりあえず仲直りのぎゅー、してよ。
ちゃんと俺を抱きしめて……３日ぶりだけどかなりもうしんどい。
まじでAがいなきゃ俺……だめになる。｣
とりあえずって言葉にはぐらかされて緩いテヒョンの空気はずるくても。
紡ぐ言葉は切なくて切羽詰まっていて…私の心を震わせる。
納得のいかない全てに疑問はあっても、私もしんどかったから。
やっとその広い背中に腕を回した私は心が暖かくなったんだ。
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます！！キュンキュンしたし号泣しました！ぜひ続編が読みたいです！ (2021年10月22日 20時) (
レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして！可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました！ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます（ ; ; ）ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年9月9日 23時
