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私の手を包む大きなテヒョンの手がおいで、と導いて川岸を歩く夏はカラダも心も暑くて熱い。
｢俺さ、口内炎治ったよ。｣
｢……え、？｣
普通に繋がれた二人の手に胸がいっぱいでちょっぴり照れくさくて。
さっきは思わず泣いてしまったしあんな経験は初めてだから今さら羞恥心に襲われたけど、テヒョンはそんな私をからかうことなく当たり前に手を繋いでは引いてくれるんだ。
互いに随分と川遊びをしていたから。
びしょびしょの衣服を笑いながら絞り、持ってきていたタオルで大雑把に拭いて。
よいしょ、と木陰に腰を下ろしたタイミングでテヒョンは私に笑いかけた。
……口内炎？
｢……仕事が忙しくてもやんなきゃいけないし
頑張ろうって気合いで乗りきればカラダは動いてくれるけど。
そのスイッチが切れた途端にちっちゃい口内炎がさ、半端ないぐらい俺に意地悪してきて数が増えて……いつもそれが痛くてすんげー嫌で。
元々体質的にできやすいんだろうけど、ここに来てからは直ぐ治った。｣
ぱぁっと明るい笑顔で振り向いたテヒョンの唐突な話は口内炎で、私はあまりピンと来なくて。
余程悩まされていたのか見て見て、とぺろんと下唇を突きだして。
｢あのさ、これまじで悩んでたの。
いっつも俺だけだしメンバーたちには体調管理がなってないって言われるし。けどここでちゃんと寝てごはんしっかり食べて日中は日の光を浴びてたら治って……かなり感動してる。｣
｢……そっか。まぁ確かに不規則な生活を繰り返すと疲れが溜まって口内炎になりやすいって聞くよね。｣
スーパーアイドルの悩みが口内炎なんて……ちゃんと考えれば
毎日をどう過ごしているって想像できて、本当に私はテヒョンのことを知らないなって思う。
私とは全く違う生活を過ごす彼のカラダの、小さなSOSに少しでも力になれたならいいけれど、私はそんなことも何もかも知らなすぎる。
｢だから、意地悪なあいつを繰り返さないようにしなきゃ。｣
｢……うん。じゃあメンバーさんたちがいう自己管理、頑張らないとね。｣
謎の宣言とともに私を見つめたテヒョンは小さく呟いたけど。
私は上手く聞き取れなかった。
｢………頑張るのは俺だけじゃないけどね。｣
私たちの夏休みはあと少しで、終わる。
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tete?(プロフ) - 素敵すぎます！！キュンキュンしたし号泣しました！ぜひ続編が読みたいです！ (2021年10月22日 20時) (
レス) @page50 id: 9f2748196d (このIDを非表示/違反報告)
かおりんこ(プロフ) - 初めまして！可愛いキュンキュンするお話をありがとうございました！ソウル編ぜひお願いしたいです🙏💜 (2021年10月21日 20時) (レス) @page50 id: 938f0fcb54 (このIDを非表示/違反報告)
かづき(プロフ) - はじめまして。二人のかわいらしさにかは寄せられて、毎回更新が待ち遠しかったお話です。幸せな結末でうれしかったんですが、もう終わっちゃうのかと寂しくなりました。ぜひ、続編をお願いします。楽しみにしています。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 3327e12a6b (このIDを非表示/違反報告)
hal(プロフ) - はじめまして。楽しく読みました♪ ソウル編も読ませていただけましたら嬉しいです。 (2021年10月20日 16時) (レス) @page50 id: 17280345a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりか(プロフ) - キュンキュンするお話ありがとうございます（ ; ; ）ソウル変更楽しみにしてます💜 (2021年10月20日 3時) (レス) @page50 id: fc911e40d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年9月9日 23時
