45 JN ページ45
部長に捕まり、どうでもいい世間話に付き合わされ今日も時間を無駄にしたな、なんて思いながら歩く社内の廊下。
持ち場へと向かうも定時をとうに過ぎたのに明かるいオフィスに疑問を持った俺とドアに手をかけた時に聞こえたカタン、という物音と男女の小さな声。
まだ誰かいたのか、なんて思いながらも扉の小窓から見えた光景に持っていた資料もろもろ落としてしまいそうになって。
力なくソファーに身を預ける女性を少し抱き上げる男性。
ゆっくり引き寄せてやがて重なった二人の唇。
夜の静かなオフィスには女性の熱っぽい吐息と男性の優しい囁きと。
目を凝らさなくたってその男女二人には見覚えがありすぎるというか。だって、二人は俺の直属の部下だから。
……なんつータイミング。
まさか、社内で男女のそれを目撃してしまうなんて全部部長の長話のせいだ、とおどけたいのに黙ったままそれを見てしまう俺は一体どうしてしまったのか。
足は動かないしそれと同時に胸が何だか苦しい。
A…………それと男はテヒョン。
二人は席が隣で最近は妙にその距離が近いように感じていて。その時だって今みたいな胸の感覚あって何故か苦しかった。
どういう状況なのか分からないし二人は先輩後輩の関係を越えたそれなのかも分からないけれど、ソファーで眠っているAの髪を撫でながら黙ったまま見つめるテヒョンの表情に胸騒ぎが治まらない。
……持っていた資料が俺の握力でぐしゃりと鳴り、しわくちゃになってる理由はなんだろう。
たまらずオフィスのドアを開けた俺。
振り返ったテヒョンは俺を瞳に映すとさほど驚くことなく飄々とした態度のままお疲れ様です、と頭を下げた。
夜も更けたこの時間帯。
いつもAはひとりぼっちでパソコンに向き合っていた。
凛としたその姿が見慣れていたはずなのに何を考えているのか読ませてくれない全部が今までのキミだったのに。
最近は一人で泣いてたり誰かがそばにいたり。
それに対していちいち反応してしまってる自分がいて、俺はその理由が知りたくて。
……彼女の首筋に散る一際目立つ赤い印を目にした途端、沸沸と沸き上がるこの気持ちは何だろう。
｢……Aがどうしてここに寝てるの？｣
TH｢…あー……朝から体調が悪かったみたいで。｣
俺の質問に部下はにっこり笑みを浮かべた。
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ミイミイ(プロフ) - まいさん» まいさんいつもありがとうございます！(*^^*)ジンニムついに動きましたね作者の妄想が止まりません！暴走するかもしれませんが引き続き楽しんで頂けたら嬉しいです！更新も頑張りますね！(*^^*)ありがとうございます！ (2019年11月15日 20時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - しんはるさん» ドキドキしてくれるなんて嬉し過ぎます感激です！また楽しんで頂けるように更新も頑張りますねまた遊びに来てくださいね！(*^^*)作者ギャップ大好物です！頑張ります！ (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさん嬉しいよー！読んでくれてありがとうございます！ぴょんて作者にこれからもお付き合いして下さい笑更新も頑張りますー(*^^*)大好きです！ (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - てじそく.さん» その反応たまんないですー！てじそく.さん私が大好きですまじで！！これを活力に更新頑張りますね！(*^^*) (2019年11月15日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
まい - いつも読んでる『まい』です！ジンニム、、くぅ〜たまらない！待ってました強引なジンニム！悪くて強引はジンニムにない印象なので、ギャップみたいなのがたまりません！今後も期待してます(^ ^) (2019年11月15日 16時) (レス) id: 2478bd21b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年10月14日 16時
