just one day 25 ページ25
ジュンヨン君の言葉に酷く傷つき悔しいやら悲しいやらで思わず塾を飛び出した私。
何も知らないくせに勝手なこと言わないで、なんて強く思っても気にしていた事だからこそ悔しくて。
友達カップルとは明らかに違う私とオッパのお付き合いは納得していたはずで私たちは私たちだから、と言い聞かせてきたはずで。
なのに心の奥底ではきっと寂しい、もっと、って。
どうして会えないのって、いつまで私は我慢すればいいのって。
……不満ばかり抱えていて、それを知らないふりしてわがまま言って困らせたくなくて、嫌われたくなくて。
片想いもつらいけど、両想いもこんなにつらいだなんて私、思わなかった。
オフィス街が建ち並ぶ賑やかでお洒落な場所のこの塾を選んだ理由は大きな道路を挟んだお向かいさんにオッパの勤める会社があるから。
勉強しかない私がちょっとヨコシマなキモチで塾に通い居残りするのはあなたに少しでも近づきたいから。
先生の話を聞きながら、ノートをとりながらちらりと窓に目を向けてはオッパはあのビルで今どんなことしてるかな、居残りしてれば帰り道でばったり会わないかな、なんて自分を奮い起たせてた。
とぼとぼとごしごしと歩きながら強く唇を擦って。
お迎えなんか夢のまた夢で結局ジュンヨン君のいう通り連絡なんて今日はまだ１つも取ってないしいつだって私は１人だ。
お洒落で格好いい大人のOLたちが楽しそうにグループを作り夜の街に繰り出し、サラリーマンも足早に私の前を通り過ぎて。
明らかに場違いな私は相変わらず涙は止まってくれなくてそれを嘲笑うタイミングで目にしてしまったのは大好きなあの人の後ろ姿。
……おっぱ…？
大きな道路を挟んだ向こう側。
目の前を通りすぎるタクシーやバス、乗用車の隙間から見えたのは私の大好きなあの人。
塾に通って初めてこの瞳に姿を映したのに、こんなのあんまりだ。
…隣にいるその綺麗なヒトは誰…？
どうして腰に手を添えてるの、どうしてそんなに綺麗な笑顔を向けてるの…
駆け出して引き剥がして詰めよって。
私の男に手を出さないで、なんて小さかったあの頃の私なら迷わず行動してたのかな、
ぶわっと涙は溢れるのに足は固まったまま動かない。
私に気づく訳のない背中が遠ざかり二人が足を踏み入れたのは……立派で誰もが知る高級ホテルだった。
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(名前)ななナル(プロフ) - もう好きすぎて何度も読み返してます。 (2021年3月15日 21時) (
レス) id: 97d380efff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - りんねさん» 嬉しいお言葉本当にありがとうございます！元気の源です本当に嬉しいです(*^^*)更新頑張ります！また遊びに来て下さいね！ (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます！本当に嬉しいです(*^^*)ドキドキ、キュンキュンは作者大好物ですそう言って頂き本当に感謝です！やる気出ますよ(*^^*)更新も頑張りますね☆ (2019年8月16日 3時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
りんね(プロフ) - 本当に面白いです！キュンキュンです！いつも楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！ (2019年8月15日 9時) (レス) id: be7f3328f0 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんばんは☆むしろ…少しずつ少しずつ更新されていくコトが、よりドキドキに繋がって、丁寧な話の展開に毎回キュンキュンさせていただいております///これからも作者サマの負担のないペースで更新していただけると嬉しいです☆ (2019年8月15日 2時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年6月29日 15時
