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｢……んっ、や……こんな場所っ｣
｢……はは、ごめんね？こんな所で。
これでも俺、売れっ子だからさぁ……忙しいんだよ、｣
撮影スタジオの奥の非常階段。
真昼から呼び出された場所に素直に向かえば会うなり私の衣服の中に手を突っ込んだのは、この業界じゃそこそこ名の知れたカメラマンで。
壁に押し付けながら急ぐように私の素肌を這う手は力加減もめちゃくちゃで、首筋をべろべろと舐めるそれは、はっきり言って嫌悪感しかない。
ムードなんか求めてないし、相手の欲求に応えるのが私の使命だから、ただひたすらに早く終わる事を願うばかりだけれど、さすがにこんな場所は抵抗がある。
たくさんの関係者がスタジオにいるんだろうし、いつ誰がここに足を運ぶかも分からない。
絶対に私がこんな事をしてるだなんてバレちゃいけないんだ。
｢……んっ、………まって、………いっ！｣
｢……さすがに濡れてないか…
まぁ、これぐらい我慢出来るでしょ？｣
さっきから前戯にもならない一方的な欲求を押し付けるようなこのカメラマンの行為に言葉にならない。
早急にスカートをたくしあげて下着に割り入る指をなんの躊躇いもなく中に捩じ込まれて、さすがに声が出て。
………下手くそにも程がある、というかそれ以前に私が嫌悪感を抱いてり時点で痛みなんて分かりきってたはずで。
とにかく、誰かにこんな場面を誰かに見られてしまうのが一番厄介。
そんな時、まさかのタイミングでガチャリとドアの開く音が聞こえて。
………あぁ、言わんこっちゃない。
だからこんな場所、嫌だったのに。
なんてどこか他人事に思いながらも反射的に振り向いてしまえば、ここに足を踏み入れた人物とまともに目が合ってしまって。
……うそ……どうしてアナタが……
壁に押し付けられたまま片足を強引に持ち上げられて。
はだけた衣服に、はしたなく下着が足首に引っ掛かったその状態はいう間でもなく男女のそれ。
眠そうな顔のまま静かに、ゆっくりとこの非常階段のドアを開けたのは
この前の音楽祭で私が衝撃をうけてしまったあのグループのメンバーで。
その人はこんな状態の私に気づいてるはずでも
表情ひとつ変えないまま、何事もなかったかのように階段をマイペースに降りていった。
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ミイミイ(プロフ) - sumomoさん» 読みやすいなんて……そういう部分を褒めて頂けるのは本当に嬉しいです！こんな作者ですがこれからも頑張りますので宜しければまた読んで下さいね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ianさん» 返信遅くなってしまい本当にごめんなさい(>_<)引き続き読んでくれるように作者なりに頑張りますね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
sumomo(プロフ) - 読みやすくて面白いです！更新の予定ありますか？？ (2020年1月28日 10時) (レス) id: 386effc071 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - もっと壊れた主人公がみたいです。 (2019年8月2日 1時) (レス) id: 3ca682ce22 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - みーさん» めちゃくちゃ嬉しいです！好みが別れるお話ですが最後までどうかお付き合いくださいっ(*^^*) (2019年1月5日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2018年12月9日 18時
