隣人猫【YG】 (ページ26)

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玄関とリビングを繋ぐ廊下の中。

先生が体重掛けてくるから辛くないように壁に寄りかかったんだけど、先生の体が私に抱きついてるから重くて、逃げ出そうとしても逃げれない状態になった。

私の肩に当たっている先生のさらさらな髪が凄くくすぐったくて、頭をあげたかと思えばまたトンっと置いてきて。

さっきとは何が違うかって、先生の息遣いが首筋にかかっていつもより胸が脈打つのが早くなった。

『ゆ、ユンギさん、、そろそろ部屋の中に、、ひぅっ、！』

私は咄嗟に口を閉じた。

少し湿った柔らかい物が首筋に優しく押し付けてきて、唇ってわかった頃には啄むように優しく甘噛みされた。

このままじゃ私の心臓が持たないと思って先生の肩を押してもびくともしなくて。

先生は我に返ったのかピタッと動きを止めて、抱きついていた体を起こして私の顔を見るなり、あの可愛らしい睨みで睨んできた。

今がチャンスと思って先生の手を引っ張ってとりあえずソファに座らせた。

『これお水です、飲んでください。』

水の入った熊のコップを渡せば素直に受け取って飲み始め、飲み終えたコップはコツンっとテーブルに置いた。

無事に部屋に送れたから帰ろうと思って先生に声を掛けようとした瞬間、手を引っ張られ先生が座っているソファの隣に体が落ちていった。

2人がけのソファでもそれなりに狭くて、先生との距離は近かった。

引っ張っていた手はスルッと私の手に滑らせて、普通に握るのかと思っていたら恋人繋ぎしてきた。

『あの、帰りたいんですけど、、、』

YG｢、、、彼氏居ないって言ってたのに、、｣

また可愛らしい睨みをしてきた。

その発言に今朝の出来事を思い出して、ドキドキしていた胸はハラハラと変わっていた。

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