隣人猫【YG】 (ページ12)

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何分経ったんだろう。

オッパに抱き締められた時と同じくらい安心したせいか何十分も経った様な感覚だった。

『ふぅ、、いきなり、ごめんなさい。』

そう言って頭をあげればいつもと差程変わらない表情をしていた。

いつもと同じ表情だったせいか脳がスっと冷静になり、手を握られてた事を思い出してパッと離した。

『あぁ、、と、、バ、バイトで、、少し、、トラブってしまったんです。』

『な、なのでもう大丈夫です。はい。』

目を見てはっきりと大丈夫だと言えば、数秒経ってからまた頭をポンっと撫でられた。

どういう気持ちで撫でてんだろ思いながら、まあ自分が満足するからいっかとそのまま受け流した。

『んふふ、では先生。おやすみなさい。』

YG｢っ、、、｣

今度こそ先生から離れ、自分の玄関前に行けばまた不意に声をかけられた。

YG｢A。｣

『！はい。』

YG｢、、おやすみ。｣

『はい。おやすみなさい。』

そしてそれぞれ家へと入った。

玄関がガチャと閉まれば一気に力が抜け、ガタッと座り込めば少し体が震え出した。

やば。うそ。

何してんの私。

え、男性苦手だったじゃん自分。

でもあのクソ客に対しては完全に苦手意識だったな。

あの時は完全に恐怖心から震えたけど、、

今は恐怖心というより、、緊張感というかなんというか、、

嫌な震えじゃ無い。

てか先生私の事下の名前で呼んでたよね？

、、何故だ？？

みんなの事フルネームで呼んでたはず。。

え、え、てか手繋いじゃったよ。

あぁぁぁ穴があったら入りたい。。

と頭の中が殆ど先生の事で埋まってグルグルグルグルと回転していた。

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