ぎゅってして

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有岡side







真っ白い場所に一人、あぁ、やっと死ねたんだって。







そう思ってるはずなのに。







どうして、みんなの声が聞きたいと思うの。どうして、またみんなに会いたいと思うの。







「ごめんな、大ちゃん。」







俺を呼ぶ声がする。







有「やぶ、ちゃ、、ひ、か」








八「大ちゃん！！！」








薮「良かったぁ、」








目を開けると薮ちゃんとひかの姿が目に入った。









大好きで大好きでたまらない人。俺にとって一番大切な人。ずっとずっと、そばにいて欲しい人。








視界がぼやけて、よく見えなくなる。








有「ぃやっ、おいてかないでっ、」







薮「大ちゃん？どうしたの？」







八「大ちゃん？」







自分でもよく分からないまま、1度溢れ出した涙は止まることを知らず、何故かみんな居なくなってしまうような気がして不安でたまらなかった。







有「っふぇ、どこぉ、ひっく、」








薮「大ちゃん、大丈夫。俺達はずっと大ちゃんのそばにいるから。」







そう言って優しく抱きしめてくれた薮ちゃん。良かった。そう思ったら何だか安心して、涙で濡れた瞼を閉じた。






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