心臓に悪い ページ4
室温は24度。今日も快適な会社で単純なデスクワークをしながら考える。
僕の上司、柳さんのことだ。
彼を見てると話したくてうずうずする。
彼と話してると、彼が笑ってくれると、嬉しくて堪らない。せーくん、せーくん、と僕を呼ぶ彼がどうしようもなく愛おしい。
男同士だとか上司だとかそんなことは関係なく彼が好きで、いつも仕事より彼の方を優先してしまう。
僕はただ彼の側にいて、話していられるだけで充分だ。
そして心の片隅で、彼を自分のものにしてしまいたいという欲求があることには気付かないフリをする。
好きだなんて言わなければ良い。言ってしまえば、優しい彼は重く考えて悩むことだろう。
苦しいのは、僕だけで良い。
「せーくん…？」
「っ…すみません…どうしました？」
「ぼーっとしてたから…大丈夫？」
気付けば柳さんが僕の側に立っていた。彼は心配そうに僕の顔を覗き込む。顔が近付いた。
彼との距離を意識した途端、自分の顔が熱くなるのを感じた。焦りが段々と増していく。
大丈夫ですと短めに言ってさり気なく顔を背けた。柳さんはまだ心配そうにしていたが、資料作成は終わったんですかと聞くと慌てて自分の仕事に戻った。終わってなかったらしい。
…貴方って人は本当に、
「心臓に悪い…」
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和風味噌和え丼(プロフ) - らいふさん» コメント、そして嬉しいお言葉誠にありがとうございます！読んでてほっこりできるようなお話が書きたかったので、そう言って頂けて本当に嬉しいです…！更新ペースは遅めですが、これからも何卒よろしくお願いします。 (2017年11月22日 4時) (
レス) id: 7ade5801cb (このIDを非表示/違反報告)
らいふ - ほわほわしてて、とてもほっこりしました。Rが付くようなお話は、苦手なもので、楽しく読ませていただきました。 次話も楽しみに待っています。 更新、頑張ってください！！ (2017年11月22日 1時) (レス) id: 378f2d202e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和風味噌和え丼 | 作成日時：2017年9月10日 23時
