【wrwrd!】先輩、どうしたんすか【shp】

第17話 ページ17

「ちょっと見らん間にショッピくん焼けたな」
「一応日焼け止めとか塗ってるんすけどね」
「女子か」
「コネシマお前焼けすぎやろ、真っ黒やん」


終業式の後、空調のよく効いたパソコン部部室にて。サッカー部は顧問もコーチも用事があるから練習は無くなったらしい。ちなみにシャオロン所属の野球部は予選2回戦敗退。残念だ。


「色白やったからやっと健康そうに見えるで」
「鈴木と比べてん！やばいわ！」
「そりゃ文化部ですから」


しょうもないことでゲラゲラ騒ぎ出すパソコン部部員。



「もうすぐやな花火大会。結局皆で行くんやろ？」
「そうそう、現地集合な」
「いやー楽しみやな！」
「お前いつでもお祭り気分やろうがコネシマ」
「ああん！？何やとシャオロン！！」


犬2匹が吠え出す。
輪の隅っこにいる私の方へショッピくんが近寄ってきた。それに気づいた瞬間頭の中にサイレンが鳴り響いた。


「先輩、約束覚えてますか」
「へ？何の？」


一気に呆れた顔でクソデカため息をつかれた。真正面で。まるで"こいつアホやん"とでも言わんばかりの雰囲気。記憶力無いのは謝るけど腹立つな！！！


「浴衣」
「…あー！浴衣！ちゃんとクリーニング出したよ」
「ならいいです。そういや着物とか浴衣とかって胸が………………」
「え、胸？」
「…………いや、なんでもないです」


顔を抑えてそっぽを向くショッピくん。そういやあるんやったな……、と小声で聞こえたけど意味までは分からなかった。

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